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育成の日本ハムのはずが…ドラフト上位組“伸び悩み” 清宮幸太郎&吉田輝星は覚醒なるか【記録で振り返り】 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2021/01/06 11:03

育成の日本ハムのはずが…ドラフト上位組“伸び悩み” 清宮幸太郎&吉田輝星は覚醒なるか【記録で振り返り】<Number Web> photograph by Kyodo News

打率1割台で終わった清宮幸太郎。残留濃厚となった西川遥輝らとともにチームを引っ張る存在になりたい

 先発投手は毎年、浮き沈みを繰り返している。宮西以外の救援投手も長続きはしていない。そして外国人選手や金子、杉浦のような移籍選手が、日本ハムの投手陣を支えてきたわけだ。

ダル、W武田、大谷と自前で育ててきた系譜が

 かつて日本ハムはダルビッシュ有、武田勝、吉川光夫、大谷翔平と自前でエース級の投手を育ててきた。その連関が途絶えたという印象が強い。

 また救援投手も武田久、増井浩俊、宮西としっかりした投手を育んできたが、それも不確かになっている。

 宮西尚生は、NPB最多の通算358ホールドを記録した球史に残るセットアッパーだ。しかし宮西は2020年、9月14日以降クローザーとしてマウンドに上がった。クローザーとセットアッパーは似て非なるポジションで、宮西は2019年まで3セーブしか挙げていない。この「配置転換」は今の日本ハムの苦境を表している。

<2020年、30試合以上投げた救援陣のPR>
宮西尚生 9.74
(50試2勝1敗8SV 21HD 48.1回 率2.05)35歳
福田俊 2.03
(30試0勝0敗0SV 2HD 30.1回 率3.26)24歳
玉井大翔 1.86
(49試4勝4敗1SV 21HD 41.2回 率3.46)28歳
堀瑞輝 -1.41
(45試2勝1敗1SV 14HD 38.2回 率4.19)22歳
金子弌大 -6.10
(34試1勝3敗0SV 1HD 44回 率5.11)37歳
秋吉亮 -8.26
(33試1勝2敗12SV 4HD 29.2回 率6.37)31歳

 クローザー候補の秋吉亮が失点を重ね、9月2日の楽天戦で0.1回5失点と炎上する中で、絶対的なセットアッパーを抑えに持ってこざるを得なくなったのだ。新人の福田俊や堀瑞輝など若い戦力もいるにはいるが、少し前のように活きの良い新人があとからあとからマウンドへ上がるような光景は見られない。

 では、野手陣はどうだろうか。

【次ページ】 大谷移籍以降、打線が代わり映えしない?

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