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SNSにタトゥー…ドルトムントのファブレ監督(63)に聞く「最近の若い選手はどうですか?」
text by
アレクシス・メヌーゲAlexis Menuge
photograph byAlexis Réau/L’Équipe
posted2020/12/12 06:00
9月18日に開幕した今季は第10節を終えて首位バイエルンとは勝ち点差4の4位につけ(12月11日現在)、虎視眈々とトップをうかがっている
――国籍の異なる選手たちをどうやって統率しているのでしょうか?
ファブレ コミュニケーションのベースはドイツ語だが、フランス語を話すグループ(ラファエル・ゲレイロやダンアクセル・ザガドゥ、アクセル・ヴィッツェル、トーガン・アザール、トマ・ムーニエ)にはフランス語で話しかけるし英語のグループ(ジェイドン・サンチョとジュード・ベリンガム、アーリング・ハーランド)とは英語で会話をしている。もしこれから南米の選手を獲得したら、スペイン語かポルトガル語の通訳が必要になるだろう。だが今は、この3つの言葉が共通言語になっている。
スタンドが無人では練習と変わらない
――3月11日のパルクデプランスでの試合(CLラウンド16第2戦。2対0でパリ・サンジェルマンの勝利。第1戦は2月18日に6万6000人の観衆の前でおこなわれ、BVBが2対1でPSGを下した)が最初の無観客試合となりました(註:正確を期せば前日のバレンシア対アトランタ戦がコロナ禍によるCL初の無観客試合となった)。特別な雰囲気を感じましたか?
ファブレ 前々日まで試合が実際に行われるかどうかわからなかったし、前日になっても無観客かどうか何の情報もなかった。最終的に観客を入れずに試合が行われたが、われわれにとって厳しい状況だった。スタンドが無人では練習と変わらない。なるべく早く解決策を見出して欲しい。選手たちも特異な状況に慣れるまでに時間がかかった。
とにかく雰囲気がまったく違う。たしかに観客のプレッシャーを感じずにリラックスしてプレーできる選手もいるだろうが、大多数はサポーターの後押しがないことに違和感を感じている。一日も早く彼らがスタンドに戻って欲しい。ホームゲームで私たちは、常に8万人のサポーターの前でプレーしていたのだから。黄色で埋め尽くされたスタンドが今は恋しい。
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