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大迫勇也との比較は「気にしなくなった」鈴木武蔵が明かす代表での課題、旧友・南野拓実の凄みとは?

posted2020/10/21 17:01

 
大迫勇也との比較は「気にしなくなった」鈴木武蔵が明かす代表での課題、旧友・南野拓実の凄みとは?<Number Web> photograph by Getty Images

コートジボワール戦でスタメン出場を果たした鈴木武蔵。代表で得た刺激をベルギーでのプレーに生かす

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安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

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 約1年ぶりの活動となったサッカー日本代表。今回は欧州でプレーする選手のみでの編成となったが、その25人のなかに海外組になったばかりのFW鈴木武蔵も名を連ねていた。すでに新天地ベルギー1部ベールスホットでリーグ戦2ゴールを挙げている鈴木は、どんな思いで代表活動に参加したのか。アントワープに戻った彼に話を聞いた。

 2試合行われたオランダ遠征で、鈴木は第1戦のカメルーン戦はベンチから戦況を見つめたが、第2戦のコートジボワール戦ではスタメン出場を果たした。

 まず、コートジボワール戦を振り返ってみる。

 4-2-3-1の1トップに入った鈴木は立ち上がりから積極的に相手DFラインへプレスをかけた。攻撃に切り替わった際は相手の3バックと駆け引きをしながらボールを引き出す働きを見せた。

前線で体を張り、裏を狙う姿勢

 見せ場は開始早々の2分。右のインサイドでMF鎌田大地がボールを持つと、背後からスピードに乗って追い越し、スルーパスを引き出す。鈴木は寄せてくるDFとゴール前の状況を窺うと、マイナスのクロスを送った。そこに入り込んできたMF久保建英の足元にピタリと届いたが、久保のシュートは惜しくもバーの上を越えていった。

 その後も鈴木はコートジボワールの3バックの中央に入ったDFエリック・バイリー(マンチェスター・ユナイテッド)と対峙しながら果敢に裏のスペースを狙い続け、DFラインを押し下げていく。鈴木を捕まえきれないコートジボワールは途中でシステムを3バックから4バックに切り替えるなど、対応に苦慮した様子も窺えた。

 こう着状態が続き、鈴木も前線で孤立する時間が目立つた中、光ったプレーは71分に見られた。自陣深くの位置でMF南野拓実がこぼれ球を拾ったことを確認した鈴木は、センターライン付近からスピードのギアを上げる。それを見た南野からロングボールが届くと、鈴木は屈強なDFと競り合いながらボールを収め、バランスを崩しながらも前への推進力を見せて強引にドリブルで抜け出した。並走してきた鎌田にパスを出し、最後は南野がシュート。ゴールにはつながらなかったが、少ないチャンスの中で決定機を作る仕事をこなし、73分にMF原口元気と交代した。

 FWとしてノーゴールという結果は悔しいものとなったが、相手DFラインとの駆け引きをこなし、トップ下の鎌田など2列目以降の選手が飛び出せるスペースを作るなど効果的なプレーは見せることができた。

【次ページ】 エース大迫との比較「気にしなくなった」

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