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Vリーグ2部のスポンサー数が増加中?
ヴィアティン三重の積極的なSNS策。
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byVEERTIEN MIE
posted2020/07/11 20:00
SNSなどを使った施策でファン、スポンサーを獲得してきたヴィアティン三重。今後の活動にも注目が集まる。
今はまだない。でも必ず作る。
「選手と触れ合えることが、今まで、バレーボールの良さだったと思うんですが、今後はそれも簡単には叶わなくなるでしょう。サイン会やハイタッチ会などの接触なしで、これまで通り魅力のあるサービスを探す必要はあります。今まだ模索中で、発表できることはないのですが、必ず作るつもりです」
選手のプレーを間近で感じることができる、迫力あるアリーナでの試合観戦や、選手と直接、間近で会えるサイン会、ハイタッチ会など、キャパシティがけっして多くないアリーナ競技だからこそ売りにできたサービスを、どんな方法で代替していくのか。これはヴィアティンだけではなく、ディビジョン1のチームも含めたバレーボール界全体の課題である。
「確かにVリーグ機構がしっかりしてくれないと、バレーボールの価値が落ちてしまう。とはいえ機構を頼らずに、自分たちで収益を上げることが一番大切だと思っています。まずは各チームが最低限の努力をしていくべきだと私は思いますね」(椎葉事業部長)
ヴィアティン三重のほかにもヴォレアス北海道、VC長野など大企業を母体に持たないチームのほうが、実はこういったピンチに対して危機感が強く、だからこそフットワーク軽く対応できているように見える。かつ、チャレンジ精神も強い。新型コロナウイルスの流行により、スポーツ界はこれまでとは違う観点を持たなければならなくなった。
ヴィアティン三重を初めとする新進気鋭のチームに今後も注目したい。