バレーボールPRESSBACK NUMBER
Vリーグ2部のスポンサー数が増加中?
ヴィアティン三重の積極的なSNS策。
posted2020/07/11 20:00
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph by
VEERTIEN MIE
7月1日、Vリーグ機構が『2020-21 V.LEAGUE』の大会要項を発表した。ディビジョン1の男子は10チームによる4回総当たり戦で10月17日から2021年4月4日まで。女子は12チームによる2回総当たり戦で10月17日より2020年2月21日まで。男女ともに東京オリンピックを見据えた短縮日程にて行われる。
会見に出席した嶋岡健治会長は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑みて、入場者数や開催方式、たとえリモートマッチであっても試合の実現を最優先するなど、3つの基本方針を打ち出した。なお、リーグ関係者に感染者が出た場合の対応や、昨シーズンのディビジョン2&3男子のような順位、または入れ替え戦に関わる試合が中止になったときの対応などについて、詳細は今後、明確なガイドラインを作成するとのことだ。
ビジネス化を図り新リーグと銘打っているV.LEAGUEだが、その実情は企業を母体とするチームがほとんどである。新型コロナウイルスの流行により、日本経済は先行きが不透明で、倒産する中小企業も出始めている。チームの親会社はもとより、リーグの大会スポンサーの数などにも影響が出るのではないかと懸念されている。
質疑応答では、今回のコロナ禍によってスポンサー企業の獲得が苦しいのではないかということ、その解決策について記者から質問が出たが、嶋岡会長は「これまでお付き合いのある企業に何とか継続をお願いする」と答えるにとどまった。
バレーボールチームの発足は2016年。
そんな中、 Vリーグの中には、すでに新しいスポーツ観戦の様式にシフトしはじめているチームもある。その1つが男子ディビジョン2に参加しているヴィアティン三重だ。
ヴィアティン三重は2012年、フットボールクラブ「ヴィアティンFC(その後ヴィアティン桑名―ヴィアティン三重に変更)」として三重県で創立された。バレーボールチームの誕生はまだ新しく、2016年に発足。地域リーグからスタートし、新リーグとなった2018/19シーズンよりV.LEAGUEディビジョン3に参戦した。2019年、ライセンスを取得しディビジョン2に昇格。サッカー、バレーボールのほかにも野球、バスケットボールのチームを持つ地域密着総合スポーツクラブである。