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Vリーグ2部のスポンサー数が増加中?
ヴィアティン三重の積極的なSNS策。
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byVEERTIEN MIE
posted2020/07/11 20:00
SNSなどを使った施策でファン、スポンサーを獲得してきたヴィアティン三重。今後の活動にも注目が集まる。
今後も新しいアイデアを用意。
「コロナを予測していたわけではなく、結果的に、あまり大きな打撃を受けなくて済んだという感じですね。近年、広告市場は既存のメディアからネットのほうへと移っていっています。ですから我々も『SNSの情報発信にますます力を入れていきます』とスポンサー様には話をしています。同時にスポンサーメリットを提示して、ソーシャルメディアの活動によって、幅広い層への認知が広まること、それがファンとサポーターの獲得につながるという私たちの理論をお話しています」
今後は今までのコンテンツをマネタイズ化することが目標だという。様々なアイデアを考えているとのことで、その動向には依然、注目したい。
「家で観戦する人に対するホスピタリティを」
政府のガイドラインに合わせVリーグは「入場者50%の制限を設けることを前提に開幕の準備を進める」ことを決定している。では椎葉事業部長は、新しい生活様式に合わせた観戦スタイルについてはどう考えているのだろうか。
「やはり座席の間隔は空けざるを得ないと考えています。今までのホスピタリティの在り方は『会場に来てくれる人』『来てくれない人』に二分されていました。我々クラブもホスピタリティとは『来てくれる人に対するもの』だと考えているところが大きかったです。しかし今は、新型コロナウイルスの感染拡大で、変革が求められている。今後は家で観戦する人に対するホスピタリティを充実させていかなければいけないと強く感じています」
とはいえ、その中でも来場者と非来場者の差別化が必要だと語る。
「来てくれる観客には、家で見る以上の価値を届けるのは私たちの責任です。そして今後は、同時に家で見る人にも価値を届けなければなりません。差別化はしますが、どちらにもホスピタリティを用意するのが大切になってくると思います」
この点についてはファンクラブの改革やオンラインでのファンサービスなどですべてのサポーターの融合を図っていくと話す。