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リーガ準備不足にドクター警鐘も、
イスコ、デヨングらケガ人続出中。 

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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posted2020/06/26 11:40

リーガ準備不足にドクター警鐘も、イスコ、デヨングらケガ人続出中。<Number Web> photograph by Getty Images

過密日程の中、メッシらが座り込むシーンを目にすると感染する側も不安になる。ケガ人続出はリーガ再開の“コスト”なのだろう。

イスコ、デヨング、ホアキンが。

 筋肉は緊張することで関節や靱帯や半月板を守っている。しかしその保護機能は筋肉が正しく反応しなければ働かない。

 例えば、急な方向転換やジャンプ後の片足での着地等に慣れていない筋肉は、試合のときに関節たちを丸裸にしてしまう瞬間が多くなってしまうということだ。

 実際、リーガ再開からケガ人が続出している。試合間の練習で負ったケースも含めると、第28節が始まった6月11日以降の故障者は20人近くになる。

 主なところでは、大腿部に肉離れを負ったバレネチェアやイジャラメンディ(R・ソシエダ)、フェリペ(A・マドリー)、ハムストリングを痛めたイスコ(R・マドリー)にコクラン(バレンシア)、ふくらはぎを負傷したデヨング(バルサ)にホアキン(ベティス)、古傷の膝蓋腱炎を悪化させたデトマス(エスパニョール)、足首を捻挫したカバコ(ヘタフェ)。

 ケガと言うほどではないけれど、練習や試合を休まざるを得なくなる筋肉・腱の拘縮を負った選手もA・ビルバオのイバイ・ゴメスやベニャを始め何人かいる。

医療スタッフが留意していても。

 どのチームも再開後の最初の節だけで10人を越える故障者を出したブンデスリーガに学び、国内のドクターたちが鳴らした警鐘に耳を貸してきた。

 テクニカルスタッフは選手の体調管理に普段以上に留意して、選手自身はケガの兆候を感じたら直ちにスタッフ側に伝えるようにしてきた。

 それでもこの有り様なのだから、故障はリーガに押しつけられたシーズン再開のコストとして受け入れるしかないのだろう。

 ときに、故障リスクを高めている因子は他にもある。5週間で11試合という異常な強行日程である。

【次ページ】 週2ペースの試合に不慣れだと。

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