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リーガ準備不足にドクター警鐘も、
イスコ、デヨングらケガ人続出中。 

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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posted2020/06/26 11:40

リーガ準備不足にドクター警鐘も、イスコ、デヨングらケガ人続出中。<Number Web> photograph by Getty Images

過密日程の中、メッシらが座り込むシーンを目にすると感染する側も不安になる。ケガ人続出はリーガ再開の“コスト”なのだろう。

週2ペースの試合に不慣れだと。

 優れた医療施設としてFIFAのお墨付きを得ているリポル・イ・デプラド医療センターは、過去20年のデータを使って、この11試合で発生する故障の数を予測した。

 そのレポートによると、長く続いた外出制限の影響(20%)、選手たちが抱えるストレス(5%)、過密日程による練習時間の減少(4.5%)もそれぞれ故障のリスクを高めており、週2試合ペースに慣れていないチームは平年の50%増にあたる17.12件(筋肉系6.67件、靱帯2.91件、その他7.54件)もの故障が発生するという。

 CLやELの常連チームの場合も、約39%増の17.46件(筋肉系6.81件、靱帯2.97件、その他7.68件)という数字が出ている。

 レポートは天気が及ぼす影響にも触れており、気温が29度、湿度が75%を越えると故障リスクはさらに高まるらしい。

 この先、ケガを減らしていくのはやはり難しいのだ。となるとチームパフォーマンスが突然揺らぎ出すことも十分考えられる。

 順位争いは今後、二転三転するかもしれない。

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