甲子園の風BACK NUMBER
慶大応援指導部OBが見る『エール』。
『紺碧の空』『我ぞ覇者』の誕生秘話。
text by
梅津有希子Yukiko Umetsu
photograph byHirotaka Yokomizo
posted2020/06/09 07:00
神宮球場での慶應義塾大の応援風景。壇上中央が4年生の時の近藤雄介氏。選手と観客を結びつけるものこそ「応援」であり、「応援歌」である。
「新しい応援が生まれるとしたら、まさに今年」
――「エール」の応援部シーンは昭和の良き時代でしたが、平成を経て令和になり、さらには新型コロナウイルスの影響で、これからの応援部のあり方も変わってくるのでしょうか。
「はい。『新しい生活様式』は、応援にも当てはまると思うんです。
肩を組んだり、大きな声を出したりと、まさに『三密』を売りにしていた応援部にとって、今は知恵の出しどころです。新しい応援が生まれるとしたら、まさに今年だと思います。
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もし、早稲田が新しい応援を思いついたら、今度は慶應が思考を巡らせる番になります。
はたして、令和の応援部員たちは、どんな応援を企むのか。
『若き血』、そして『紺碧の空』とともに脈々と受け継がれてきた『応援部の心』に期待しています」