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ACL逆転優勝へ2つのビッグセーブ。
浦和を救った福島春樹の「手首」。
text by
轡田哲朗Tetsuro Kutsuwada
photograph byGetty Images
posted2019/11/11 12:15
敵地での第1戦は劣勢を強いられた。それでも0-1で凌いだ事実は、埼玉スタジアムに戻る浦和イレブンに勇気を与えるはずである。
第2戦、普通に考えれば西川だが。
浦和“レッズ”の象徴とも言える赤のユニフォームをGKがまとうことはない。ホームでは当然フィールドプレーヤーの色と重なってしまうし、セカンドかサードのユニフォームを着用する時は、そもそも相手のチームカラーが赤の時だ。
だからこそ、GKたちはレッズでありながら常に違った色を着用する1つのチームとして、互いに支え合い、高め合って日々を過ごしている。
ホームで1点差からの逆転を目指す11月24日の第2戦の埼玉スタジアムで、そのピッチに立つのは普通に考えれば西川だろう。
しかし、浦和が逆転でアジアの頂点に立つタイトルを手にしたその時、サウジアラビアの地で福島が見せたプレーは、そのストーリーの中で絶対に欠かすことができない1ページになっている。