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初心者もツウも楽しめるラグビーW杯!
ほぼ日コラボの観戦ガイドができるまで。 

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涌井健策(Number編集部)

涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui

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photograph byAsami Enomoto

posted2019/09/04 18:00

初心者もツウも楽しめるラグビーW杯!ほぼ日コラボの観戦ガイドができるまで。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

糸井重里さんも出席したラグビーを身近にするイベント。「NIWAKA DE GOMEN(にわかでごめん)」のうちわが象徴的だ。

伝説の南ア戦を観ながら語り合う。

 そこで今回、初心者には少しとっつきにくいかもしれないラグビーというスポーツの「超入門」を実現するには「ほぼ日」と組むしかない! と考えるに至った我々がコラボをお願いしたところ、すぐさまご快諾いただき、このムックができた——というわけです。

  企画段階から糸井さんやほぼ日乗組員のみなさんと意見を交換し合い、糸井さんには、2本の記事にご登場いただいています。

 そのひとつが、巻頭のスペシャル座談会「ラグビーを楽しく学ぼう! 南アフリカ戦は最高の教科書」です。

 2015年W杯で「ラグビー史上最高の番狂わせ」とも言われた歴史的一戦の映像を、実際に試合に出場されていた畠山健介選手と真壁伸弥選手、そしてジャーナリストの生島淳さんと糸井さんが一緒に観ながら語り合い、選手目線、ファン目線の双方からラグビーの奥深さについて掘り下げました。

 試合の映像を観ながら話をしてみたい、というのは糸井さんご自身のアイディアです。だからこそ初心者にもわかりやすい試合解説になり、それに加えて南ア戦について幾度となく取材をしてきた生島さんですら「初めて知る事実がかなりあった」と漏らすほど、ラグビーマニアにとっても発見のある内容になったと思います。

 糸井さんからは、座談会終盤にこんな言葉が飛び出しました。

糸井 めっちゃくちゃ、おもしろかった。解像度が上がるんですよ。自分ひとりでテレビ見てる時って、すげーだの何だの言ってるけど、結局のところは、身体の大きな人たちが団体で動いてるようなものにしか見えていない。走った、ぶつかった、ボール取った、それだけでもおもしろいですよ。でもピッチの上の情報量はその何百倍とあるわけじゃないですか。その何百倍の一端をおふたりが教えてくれたので、ラグビーがパチンとくっきり見えるようになった、という感覚ですね。利口になれた気もする。

【次ページ】 早稲田の元監督との組織論対談。

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糸井重里

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