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凱旋門賞に日本馬3頭出走の可能性。
20数年前は想像しなかった海外志向。
posted2019/08/23 19:30
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Satoshi Hiramatsu
現地時間21日、イギリスのヨーク競馬場でインターナショナルS(GI)に挑戦したシュヴァルグラン(牡7歳、栗東・友道康夫厩舎)は8着に敗れた。
今回の遠征で同馬は競馬の聖地といわれるニューマーケットの厩舎に入厩した。同じ厩舎にはもう1頭、日本馬が入っていた。
8月1日にナッソーS(GI)を優勝したディアドラ(牝5歳、栗東・橋田満厩舎)だ。
ディアドラは優勝したナッソーSがヨーロッパ入り後の2戦目。インターナショナルSを走ったシュヴァルグランも同様で、両馬はそれぞれ事前にプリンスオブウェールズS(GI)とキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(GI)を走っていた。
さらに言うとディアドラはヨーロッパへ入る前は香港、さらに遡るとドバイへ遠征していた。3月にドバイへ向かって日本を発ってから、一度も帰国せずに戦っているのである。
日本馬の海外挑戦が目白押し。
私はいずれのレースも現地で観戦したが、今年はこの他にも日本馬の海外挑戦が目白押しだった。
2月にユウチェンジ(牡6歳、栗東・森秀行厩舎)がカタールへ遠征したのを始め、7月の頭にはアメリカのベルモントパーク競馬場で行われたベルモントダービー招待(GI)にマスターフェンサー(牡3歳、栗東・角田晃一厩舎)が、同じ日のベルモントオークス招待(GI)にはジョディー(牝3歳、美浦・戸田博文厩舎)が挑戦した際も現地入りした。
ケンタッキーダービー(GI、マスターフェンサーが挑戦)とハッピーグリン(牡4歳、北海道・田中淳司厩舎)が挑戦した香港チャンピオンズ&チャターC(GI)は、日本で仕事が入っていたため行けなかったが、他の日本馬の海外遠征には全て現地へ出向いているはずだ。