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データ采配が光った大学侍ジャパン。
米国監督は「球数と休養」を懸念。 

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永田遼太郎

永田遼太郎Ryotaro Nagata

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photograph byKyodo News

posted2019/08/02 17:30

データ采配が光った大学侍ジャパン。米国監督は「球数と休養」を懸念。<Number Web> photograph by Kyodo News

日米大学野球で3大会ぶりの優勝を果たした日本大学代表。データを駆使した継投や打撃で金の卵たちが揃う米国代表を退けた。

エース森下は3試合に先発。

 今回の日米大学野球で、森下は全5試合中3試合に先発し、大会通算成績2勝1敗、防御率1.20の成績を挙げ、最高殊勲選手賞に選ばれた。

 神宮球場で行われた第5戦の登板では、5イニングを打者17人、バントヒット1本、四死球0、無失点に抑える完璧な投球を披露し、日本代表のエースの名に恥じない貫禄さえも見せつけた。

 その一方で森下の登板を「球数・休養」といった別の角度から振り返ってもみたい。

第1戦 5回66球

(中2日の休養)

第3戦 5回70球

(中1日の休養)

第5戦 5回59球

 3試合の合計は15イニングで195球に達した。

 この中で気になるのは第3戦から第5戦までの間の休養(中1日)の部分だ。

「Pitch Smart」では19歳から22歳の投手が70球投げた場合、中3日の休養が必要と定めている。マクドネル監督が危惧した点もおそらくこの辺りだ。

生田監督も「継投」にこだわった。

 もちろん選手の疲労度、耐久度には個人差があり、こうしたガイドラインの数字が全てではないのかもしれない。選手の一番近くで見てきた現場の判断というのももちろん大切な要素だ。

 実際、今回の大学日本代表はこれまでにないくらい「継投」にこだわって戦った。先発投手の完投は全5戦で一度もなく、先発投手がどれだけ好投を続けていても5回70球を目途に交代した。

 これらは当然、参加した選手達の負担を配慮してのものだろうし、そこに何らかの根拠があったとも推測できる。

【次ページ】 データを駆使した選考、戦術。

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