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セナ、ジョーダン、ベッカム、ボルト。
平成の日本が愛した海外スターたち。 

text by

茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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photograph byBUNGEISHUNJU

posted2019/04/30 17:00

セナ、ジョーダン、ベッカム、ボルト。平成の日本が愛した海外スターたち。<Number Web> photograph by BUNGEISHUNJU

F1ブームの象徴だった「音速の貴公子」ことアイルトン・セナ。1994年、レース中の事故で帰らぬ人となった。

衝撃が走ったボルトの出現。

<平成16年~20年(2004~2008年)>
ウサイン・ボルト(陸上)、マイケル・フェルプス(競泳)、エフゲニー・プルシェンコ(フィギュア)、ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、マリア・シャラポワ(テニス)、ロナウジーニョ、リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウド(サッカー)、ミシェル・ウィー、アニカ・ソレンスタム(ゴルフ)、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、エメリヤーエンコ・ヒョードル、ミルコ・クロコップ(格闘技)

 2008年(平成20年)の北京五輪、時差が小さいということもあって日本人は数々の激闘を目にした。しかし何よりも衝撃を受けたのはボルトだろう。最後の十数メートルで胸を叩いて横を見て走ってるのに、9秒69の世界新(男子100m)とボルトポーズは、規格外のカッコよさだった。その8年後のリオ五輪4×100m決勝で、ケンブリッジ飛鳥がボルトと一瞬並んだ瞬間、ボルトがギョッとして横を見たのもまた、記憶に残るシーンだ。

 ボルトとともに圧倒的な強さを見せたのは“水の怪物”ことフェルプスだった。五輪での通算獲得金メダルは史上1位の23個。そのマルチスイマーぶりは、金メダルってこんなに独占できるものなの? と錯覚を起こしそうになるほどだった。

長らくトップに君臨するのは?

 この時期に台頭した有名選手には、今も世界のトップを守るレジェンドも多い。例えばフェデラー&ナダルだ。

 以前から人気競技だったテニスだが、この頃男子がさらに注目を浴びるようになった。それもフェデラーとナダルという理想的なライバル関係があったからこそだろう。2人は21世紀初頭から台頭していたが、もっとも壮絶な戦いを繰り広げたのはこの頃だった。ただその後もずっと強く、なんで今も世界ランキングトップ10にいるんだ……と思ってしまう。

 同じことはメッシとC・ロナウドにも言える。バロンドールを2人で独占した10年間は語るまでもない。それどころかメッシが洗顔で「気持ちいい~」と言ったり、C・ロナウドが自慢の腹筋を鍛え上げるCMが自然に流れている。今でも海外サッカー選手のシンボル的な存在である。

【次ページ】 勝負を引き立たせたライバルたち。

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