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セナ、ジョーダン、ベッカム、ボルト。
平成の日本が愛した海外スターたち。 

text by

茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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photograph byBUNGEISHUNJU

posted2019/04/30 17:00

セナ、ジョーダン、ベッカム、ボルト。平成の日本が愛した海外スターたち。<Number Web> photograph by BUNGEISHUNJU

F1ブームの象徴だった「音速の貴公子」ことアイルトン・セナ。1994年、レース中の事故で帰らぬ人となった。

勝負を引き立たせたライバルたち。

<平成21年~25年(2009~2013年)>
ノバク・ジョコビッチ(テニス)、キム・ヨナ(フィギュア)、アビー・ワンバック(サッカー)、丁寧(卓球)、レブロン・ジェームズ(NBA)

 錦織圭、浅田真央、なでしこジャパン……と、世界一を目指す日本人アスリートが各競技で増えたことで、強烈な個性を持ったライバルも現れた。女子サッカーの象徴的存在のワンバックは当初、「センターフォワードなのにワンバック?」なんていう風に言われたが、澤穂希との熱くもフェアな戦いには、胸を打たれただろう。

 名前でインパクトを受けたと言えば、丁寧。ロンドン五輪以降、躍進を続ける日本卓球界だが、卓球王国・中国のエースとして長年立ちはだかってきた。……その名前からして丁寧な感じなんだろうなと思ってたら、闘志満々のガッツポーズにびっくりしたのは筆者だけだろうか。

ITとSNSがスポーツを変えた。

<平成26年~31年(2014~2019年)>
ネイマール(サッカー)、ショーン・ホワイト(スノーボード)、フロイド・メイウェザー、マニー・パッキャオ(ボクシング)、コナー・マクレガー(MMA)、エフゲニア・メドベデワ、アリーナ・ザギトワ(フィギュア)、ルイス・ハミルトン(F1)、マルク・マルケス(MotoGP)、エリウド・キプチョゲ(マラソン)、ステフィン・カリー(NBA)

 ここ近年、スポーツを観る環境がテレビだけでなくインターネットでも広まったことで、スポーツの世界にも莫大な資金が投入されるようになった。

 その象徴的な出来事と言えば、メイウェザーvs.パッキャオ。3分12ラウンドを戦った2人に舞い込んだファイトマネーは、諸説あるが3億ドル(約360億円)という天文学的額だった。「マネー」の愛称で知られるメイウェザーが那須川天心相手にリングに上がったこと自体が驚きだったが、パッキャオもRIZINと契約するとは想像もつかなかった。莫大な金で動いたと言えば、2億2000万ユーロ(約293億円)の移籍金でバルサからPSGに加入したネイマールもそうか。

 SNS全盛の世の中で日本文化やカルチャーが趣味だと発信する海外スターに、親近感が湧くケースもある。ショーン・ホワイトのガンダム好き、ザギトワと秋田犬「マサル」がこんなに大々的に報じられるとは、時代は変わったものだ。

 令和元年はラグビーW杯、そして2020年、令和2年には東京オリンピックが控える。日本でスポーツのビッグイベントが続く中で、日本列島をびっくりさせるような新たな超人は現れるのか。日本人選手の活躍とともに、楽しみにしたい。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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