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女子サッカープロリーグは発展中。
米国、欧米の二極化も実は低年俸。 

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フランク・シモン

フランク・シモンFrank Simon

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photograph byFranck Faugere

posted2018/10/23 07:00

女子サッカープロリーグは発展中。米国、欧米の二極化も実は低年俸。<Number Web> photograph by Franck Faugere

フランスの女子プロサッカーリーグは、世界最高の年俸を選手に払っている。

最も重要な……選手の年俸は?

 今年初めに発表されたスポーティング・インテリジェンス社(イギリス)の発表データを信頼するならば、フランス女子1部リーグの平均サラリーは、すべての女子プロスポーツの中で世界第3位、女子サッカーではフラウエン・ブンデスリーガとFA WSL、NWSLを抑えて世界第1位とのことである。

 選手ひとり当たりの平均年収は4万2188ユーロ(約540万円)。月収にするとおよそ3500ユーロ(約45万円)である。

 ちなみにブンデスリーガの平均年収は3万7060ユーロ(約480万円)、FA WSLは2万9962ユーロ(約390万円)、20年間のプロリーグの歴史を誇るアメリカのNWSLは2万3301ユーロ(約300万円)であった。

 ただ、アメリカの場合は事情が少し特殊で、アメリカ代表選手はクラブではなくサッカー協会からも補助金が支払われており、その額は最低が1万5750ドル(約180万円)、最高が4万4000ドル(約500万円)というのが現実である。

 シーズン前にリヨンとの契約を更改したノルウェー代表FWのアダ・ヘゲルベルグは、月に4万ユーロ(約520万円)を得ることになり、同僚のアマンディーヌ・アンリを越えて世界最高収入の女子プレイヤーとなった。またリヨンは、アメリカ代表FWのアレックス・モーガンが在籍した際には、月に2万5000ユーロ(約320万円)を彼女に支払っていた。

試合はテレビ放映されているか?

 女子サッカーを放映するテレビ局と言えば、イングランドの「BBC」やフランスの「カナル+(プリュス)」が挙げられる。ヨーロッパの女子リーグはテレビでライブ放映されている。フランスに関していえば、今季から5年契約ですべての試合を放送することになっている。

 またフランスでは、女子サッカーは専門のインターネットサイトに情報が特化される傾向にあり、重要な記事もソーシャルアカウントから配信されている。

 アメリカも同様だが、その質と量はヨーロッパの比ではない。

 主要クラブ(オーランド・プライドやポートランド・ソーンズなど)の日々の情報から主だった選手たちの日常、チームの活動の様子などが細大漏らさずSNSにアップされる。また試合をライブ配信するサイトもある。ヨーロッパや他の地域でも進歩は著しいが、この面に関してはアメリカが他の追随を許さない。

【次ページ】 それぞれ観客数はどれくらい?

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