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日本サッカーの未来かかるU-19代表。
W杯出場をかけたアジア決戦の場へ!
posted2018/10/15 18:15
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph by
Takahito Ando
10月18日に開幕するAFC U-19選手権(インドネシア)に向けて、国内最終合宿を行ったU-19日本代表。この大会でベスト4に入ることができれば、来年ポーランドで開催されるU-20W杯の出場権を得ることができる。
前回チームはFW小川航基(現・ジュビロ磐田)、MF堂安律(現・フローニンゲン)、三好康児(現・コンサドーレ札幌)、CB冨安健洋(現・シントトロイデン)らを擁し、AFC U-19選手権初優勝を飾り、昨年の韓国U-20W杯では決勝トーナメント進出を果たしている。
2大会連続のU-20W杯出場とアジア2連覇を達成するべく、影山雅永監督率いるU-19日本代表は、4日間の日本合宿を経て、大会直前合宿地のマレーシアに向かった。
「先週末の試合に出ている時間、出られていない時間、様々なコンディションの状態でみんなが集まっています。なので、疲労が溜まっている者はまず疲労を取り去る、試合勘を取り戻したい者は取り戻すなど、ばらつきがあるサッカーコンディションを揃える日本での4日間だよと選手達には伝えてありました」
影山雅永監督がこう語ったように、U-19の選手は1999年の早生まれがプロ2年目、それ以外の1999年生まれはプロ1年目となる。高校時代は不動のレギュラーとして試合に出場していた選手もプロになると状況が一変し、一気に試合に出場できなくなり、ゲーム勘やフィジカルコンディションが落ちてしまう難しい時期でもある。
選手によりコンディションがばらばら!?
MF郷家友太(ヴィッセル神戸)や安部裕葵(鹿島アントラーズ)、DF橋岡大樹(浦和レッズ)、GK若原智哉(京都サンガ)のようにすでに所属クラブでレギュラーを獲得している選手や、CB瀬古歩夢(セレッソ大阪U-18)、FW原大智(FC東京)のようにU-23チームでコンスタントに試合に出場している選手らがいる。さらに、CB三國ケネディエブス(青森山田高)やFW宮代大聖(川崎フロンターレU-18)のように高3にして各Jユースや高体連チームの主軸として活躍している選手もいる。
だた一方で、久保建英(横浜Fマリノス)のように、年齢的には高2の世代だがプロのトップチームに所属して、出番が思うように掴めていない選手もいるのである。
今回の代表チームには4つの年齢層(1999年早生まれ、1999年生まれ、2000年生まれ、2001年生まれ)があり、その中で、さらにコンディションのばらつきがある。
このばらつきが、時にチーム作りにおいて致命傷になりかねないだけに、まずは横一線のスタートを切れるように国内合宿で調整をして、マレーシアからギアを上げてチームを作っていくという狙いだったのだ。