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巨岩ロナウドが去ったマドリーは、
まるでバルサ的なパスサッカー。

posted2018/09/19 17:00

 
巨岩ロナウドが去ったマドリーは、まるでバルサ的なパスサッカー。<Number Web> photograph by Uniphoto press

ロナウドのいない白い巨人は違和感がある一方で、ベイルら数多くスーパースターが連動して攻めるスタイルは新鮮さがある。

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吉田治良

吉田治良Jiro Yoshida

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Uniphoto press

 バルセロナを見ているようだった。

 ラ・リーガ第4節、アスレティック・ビルバオの本拠地サン・マメスに乗り込んだレアル・マドリーの華麗なパス回しが、である。

 それが披露されたのは、前半29分からの約1分間。

 自陣右サイドのゴールライン付近まで追い込まれたCBのラファエル・バランが、クリアという選択肢など頭の片隅にもなかったように、躊躇なく右SBのダニエル・カルバハルにパスをつなぐ。

 そこからは、まるでピンボールだ。

 トニ・クロース→セルヒオ・ラモス→ダニ・セバジョス→クロース→S・ラモス→ダニ・セバジョス→マルセロ→カリム・ベンゼマとボールが渡り、左サイドのギャレス・ベイルへ展開。ここまでほぼダイレクトで10本のパスを交換すると、ベイルから中央に鋭いクロスが撃ち込まれる。

ロナウド退団とパスのテンポ。

 このボールは、するするとゴール前に駆け上がっていた勇ましいキャプテン、S・ラモスには合わなかったものの、こぼれ球を逆サイドに詰めていたマルコ・アセンシオが拾い、左足を振り抜いた。

 この日絶好調だったビルバオのGKウナイ・シモンのビッグセーブに惜しくも弾き出されたとはいえ、決まっていれば間違いなく今シーズンのベストゴール候補に挙がっていただろう。

 球離れが早く、テンポの良いパス回しは、クリスティアーノ・ロナウドの不在と無関係ではなかったはずだ。川の中央に鎮座し、流れを堰き止めていた巨大な岩が取り除かれ、マドリーのフットボールが流動性と自由度を増していた。

【次ページ】 ベイルもリラックスできている。

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#レアル・マドリー
#ジュレン・ロペテギ

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