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巨岩ロナウドが去ったマドリーは、
まるでバルサ的なパスサッカー。 

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吉田治良

吉田治良Jiro Yoshida

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photograph byUniphoto press

posted2018/09/19 17:00

巨岩ロナウドが去ったマドリーは、まるでバルサ的なパスサッカー。<Number Web> photograph by Uniphoto press

ロナウドのいない白い巨人は違和感がある一方で、ベイルら数多くスーパースターが連動して攻めるスタイルは新鮮さがある。

CL6年連続得点王がいない中で。

 ロナウドなら、100%シュートを打っていた場面だ。そして、かなり高い確率でネットを揺らしていたに違いない。

 昨シーズン、リーグ1位だった1試合平均シュート数(18.4本)と枠内シュート数(7.4本)が今シーズン、いずれもリーグ3位の数字(15.8本/6.3本)にダウンしているのは、興味深いデータだろう。

 流れを堰き止める要因でもあった巨岩は、一方で大きなうねりを生み出しながら、ここぞという場面で強引に敵陣を打ち破ってくれる頼もしい武器でもあった。

 とりわけ、過去7年連続2桁得点&6年連続得点王と、CLの大舞台で異常とも言える勝負強さを見せつけたロナウド。

 おそらくは前人未到の4連覇に挑む最高峰のステージで、ロナウドのいないマドリーの、ロペテギのもとで改革が進む白い巨人の、真実の姿が明らかになるのだろう。

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レアル・マドリー
ジュレン・ロペテギ

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