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棚橋弘至と2011年――。
この年、新日本プロレスに何が起きた?
text by
柳澤健Takeshi Yanagisawa
photograph byNJPW
posted2017/04/22 06:30
昭和のプロレス文化を超えて、新たなプロレス文化を創造していった棚橋弘至。
少しずつ少しずつ、観客の支持を増やしていった棚橋。
自分に声援がこなくてもいい。
自分にブーイングを浴びせられれば、その分相手に声援がいく。試合が盛り上がればそれでいい。
オフを返上してプロモーション活動に力を入れた。
地方のテレビ局、ラジオ局、新聞社、ブログ、ツイッター、すべてのメディアを使った棚橋の地道な努力は、少しずつ観客の支持を増やしていく。
2011年から始まった、新日本プロレスの新時代とは?
2011年、棚橋弘至がIWGPヘビー級の連続防衛を続け、新日本プロレスのエースとして会社からも観客からも不動の評価を得るようになると、デビューから華々しい活躍を続けてきた永遠のライバルである中邑真輔も、よりカリスマ性を増し、これまでとは見違えるような魅力的なレスラーへと変貌を遂げて、危険で華やかで、ファッショナブルな試合を連発して観客の心を魅了し始めた。
ふたりのレスラーが、自らの魅力を改めて全開にしたこの2011年から、新日本プロレスの快進撃は始まるのだ――。
プロレスラー棚橋弘至選手が、“文春トークライブ”に参戦! 『1976年のアントニオ猪木』『1984年のUWF』の著者で現在『2011年の棚橋弘至と中邑真輔』を執筆中のノンフィクションライター柳澤健氏とタッグを組んで、熱いトークを繰り広げます。6月に開催される文春トークライブ「2011年の新日本プロレスを語ろう」の詳細はこちら。
http://www.bunshun.co.jp/info/talklive/index03.html
http://www.bunshun.co.jp/info/talklive/index03.html
Number Books
1984年、新日本プロレスへの復讐のために誕生したUWFに関わった男たちは、何を夢見て、何を目指していたのか。UWFとは何だったのか。その全貌がついに明らかになる。
定価:本体1800円+税特設ページへ