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吉田麻也、“ミスター6/10”払拭なるか。
マンU相手に「タイトル倍増チャンス」。
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山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byGetty Images
posted2017/02/25 11:30
![吉田麻也、“ミスター6/10”払拭なるか。マンU相手に「タイトル倍増チャンス」。<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/7/f/700/img_7f471cb2f70f4ae708bf219b5cbfbad5141158.jpg)
プレミア5年目にして大舞台に挑む吉田。ユナイテッド相手に勝利して、岡崎に続くタイトル獲得を成し遂げたい。
サウサンプトンは2週間、調整と準備に充てられた。
リバプール戦では、スティーブン・デービスとジェイムズ・ウォード・プラウズの両名も、中盤で敵の攻撃阻止とボール奪取に精を出していた。そして攻撃陣には、準決勝当時は在籍していなかったマノロ・ガッビアディーニというフィニッシュ役が加わっている。
1月31日にナポリから移籍したイタリア人はまだ英語が話せない。だが、デビューを果たした2月4日のウェストハム戦から2試合3得点と、ストライカーとしてはすぐさま流暢に語り始めた。
体力を必要とする戦い方だが、1月中にFAカップで敗退していたサウサンプトンにとっては、2月11日にサンダーランドに大勝(4-0)したプレミア第25節が決勝前のラストゲーム。丸々2週間を調整と準備に充てることが許された。
ユナイテッドはELを戦うなど超ハードスケジュール。
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一方で対戦相手のユナイテッドは、2週間で3試合を戦っている。しかも、決勝4日前にヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦を戦っている。そのサンテティエンヌとの第2レグ(1-0)は16強入りを決めたとはいえ、フランスでのアウェイゲームだった。
なおかつゴールを決めたムヒタリアンが前半でハムストリングを痛めてピッチを退き、エリック・バイリーの退場処分で後半の約30分間を10人で戦い、疲労という痛手も負った。主力のコンディション面では有利なサウサンプトンに、ウェンブリーでの番狂わせは可能だ。
そもそも、1960年にフットボールリーグ(当時は1~4部)が考案したリーグカップは、「優勝」の2文字とは縁の薄い弱小クラブがタイトルと収入を獲得する機会を増やすことを目的としていた。