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吉田麻也、“ミスター6/10”払拭なるか。
マンU相手に「タイトル倍増チャンス」。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2017/02/25 11:30

吉田麻也、“ミスター6/10”払拭なるか。マンU相手に「タイトル倍増チャンス」。<Number Web> photograph by Getty Images

プレミア5年目にして大舞台に挑む吉田。ユナイテッド相手に勝利して、岡崎に続くタイトル獲得を成し遂げたい。

ファンも『聖者の行進』で後押ししてくれるはず。

 そう考えるとサウサンプトンは外資の手に渡ってはいるものの、今冬に獲得したガッビアディーニの移籍金もプレミアでは廉価な1400万ポンド台(約20億円)。またスティーブンスのようなユース出身者が戦力化され続けている。プレミア最大級の収益と補強予算を持つユナイテッドに比べれば「持たざる者」。つまり、よりリーグカップに相応しいファイナリストだ。

「持たざる者」のための大会であれば、一発勝負の決勝で耐えて凌ぐ戦い方に徹しても「正攻法」と理解される。ウェンブリーの半分を埋めるサウサンプトンのファンは、目の前の自軍が守勢でも「セインツが行進する時には俺たちも一緒に!」と、胸を張って『聖者の行進』のメロディに乗せて歌うことだろう。

 ユナイテッドの人気は全国区だが、来るリーグカップ決勝当日には、1日限定でサウサンプトンに肩入れする他クラブのファンも多いに違いない。

 吉田も自身のツイッター公式アカウントを通じて「日本人として新しい一歩」と決勝への意気込みを語っているが、日本人初のリーグカップ優勝者となれるように祈りたい。

 それ以上に「平均点の第3CB」ではなく「優勝に貢献した第1CB」としてサウサンプトン史に名を刻めることを願う。

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