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プレミア6強の“前半戦通信簿”。
チェルシーに次ぐ高評価はどこ?

posted2017/01/09 08:00

 
プレミア6強の“前半戦通信簿”。チェルシーに次ぐ高評価はどこ?<Number Web> photograph by AFLO

プレミア初参戦のグアルディオラと、2年目のクロップ。彼らに限らず6強の直接対決ではテクニカルエリアでの心理戦も見逃せない。

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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 年が明け、プレミアリーグの2016-17シーズンも後半戦に突入した。注目の優勝争いは、新年を上位6位で迎えた“ビッグ6”のうち、上位2チームが最有力視されている。

 開幕当初、最も優勝に近いと思われていたのはマンチェスター・シティだった。世代交代の必要性はあるものの、選手層の厚さを含めた戦力はリーグ最高レベル。そして新監督は現役世界最高とも言われるペップ・グアルディオラ。国内外で10連勝の開幕ダッシュに成功すると、CLとカップ戦を含む四冠の可能性まで話題に上った。

守備の不安、先発をいじり過ぎたマンCの評価は「2」。

 ところがリーグ戦19試合を終えてみれば、トッテナムに次ぐ5位での年越し。しかも、指揮官によるシステムとスタメンの“いじり過ぎ”が減速の原因として指摘された。12月に3敗を喫し、後半戦も辛勝スタートに終わった1月2日の20節バーンリー戦(2-1)後、グアルディオラが口にした「ハッピー・ニュー・イヤー」からは苛立ちしか伝わってこなかった。期待外れの前半戦を評価すれば、5段階で「2」にとどまる。

 頻繁な布陣変更は柔軟と理解できる試合もあったが、ジョー・ハートからクラウディオ・ブラボへの正GK変更は、失敗と見る向きが多い。攻撃の起点になれる“足下”があっても、ゴールを守る“手元”が不安。バーンリー戦で喫した失点もパンチング失敗に起因している。

 加えて手前の最終ラインは、ベテランCBのバンサン・コンパニが負傷で欠場続き。かつてリバプールの最終ラインを束ねたジェイミー・キャラガーいわく「トップ8レベル」でしかない。

 まことしやかに囁かれる「トップ4漏れ」の不安を打ち消すには、サウサンプトンで株を上げたビルヒル・ファンダイク引き抜きの噂を、今冬の移籍市場で現実にする必要がありそうだ。

【次ページ】 マンUは同じく「2」も年明けからムードが好転?

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