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ガンバのルヴァン杯はプラスだった!
土台はある、あとは「もう1歩」の駒。
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佐藤俊Shun Sato
photograph byJ.LEAGUE.PHOTOS
posted2016/10/19 11:00
![ガンバのルヴァン杯はプラスだった!土台はある、あとは「もう1歩」の駒。<Number Web> photograph by J.LEAGUE.PHOTOS](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/1/c/700/img_1c7785efde643f723dc7dd07c06bd2f9144213.jpg)
今野泰幸と井手口陽介のボランチラインは浦和攻撃陣を苦しめていた。攻撃陣が機能し始めるまで、チームの軸はここになりそうだ。
長谷川監督が悔やんだ「もう1歩突き放せる駒と力」。
それでも長谷川健太監督は次々と手を打った。
後半27分に大森晃太郎に代えて藤本淳吾、43分には倉田秋に代えて呉屋大翔を投入した。
一方の浦和も、攻撃のカードを切って応戦する。
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後半25分に武藤雄樹からズラタンへ、31分に高木俊幸の代わりに李忠成がピッチに送り込まれた。
ズラタンも李もゴールの匂いを感じさせるFWであり、さらに浦和のベンチにはまだFW石原直樹がいた。
結果的に後半31分、李が同点ゴールを決め、ガンバはそこから浦和を突き放すことができなかった。試合後、長谷川監督は「もう1歩突き放せる駒と力がチームに欠けていた」とチーム力の差を悔やんだ。
アデミウソンの相棒はどんなFWが望ましいか。
2005年、ガンバがJリーグ初優勝を果たして黄金時代を迎えた時は、播戸竜二、山崎雅人、佐々木勇人ら流れを変える選手がおり、3冠を達成した2014年にはリンスや佐藤晃大が途中出場で結果を出していた。
今季は宇佐美が夏前に移籍で去った影響もあるが、やはりFWを含めて攻撃的選手のバックアップが物足りなかった。それがルヴァンカップ決勝で改めて露見した形だ。パトリックがケガで長期離脱しており、FWの補強はセンターバックとともに来季の大きなテーマになる。
必要なタイプは、アデミウソンと相乗効果で相手に脅威を与えられる選手になる。2005年、2人で49点取ったアラウージョと大黒将志のような関係を構築できるような選手が理想だ。その点で言えば、スピードがあって裏取りがうまい日本人FWがいい。日本人は相手をいかしながら自分も生きる術を考えるので、外国人選手を並べるよりも効率的だ。