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<侍JAPANの異次元スラッガー> 糸井嘉男×柳田悠岐 「結成! 夢の超人タッグ」
text by

熊崎敬Takashi Kumazaki
photograph byYasuyuki Kurose
posted2014/11/20 11:30

走・攻・守の全てにおいて桁外れ。“21世紀の超人伝説”を生きる彼らは、
どんな物差しで野球を捉えているのか。
夢の異色対談一本勝負、ファイッ!
一流のアスリートが集結する異次元ワールド=プロ野球界の中でも同業者たちが「あのふたりはモノが違う」と半ば呆れて太鼓判を押すのがバファローズの糸井嘉男とホークスの柳田悠岐だ。糸井は今季、6年連続の打率3割に加え、初の首位打者に輝いた。一方の柳田は入団4年目にして3割到達、オールスターMVPに輝くなど大躍進を遂げている。
規格外のスケールを持つ両者の夢の対談は、ふたりが初めて言葉を交わした2年前の思い出話から幕を開けた――。
秋山監督から糸井さんを見習え、と言われました。
柳田 あれは2012年、帯広での試合の前でしたよね。ぼく、秋山幸二監督に連れられて、糸井さんが打撃練習してるところを見に行ったんです。監督は「これなんだよ」「軸がぶれねえだろ」って言ってました。自分とタイプが似ている糸井さんを見習えということだったんです。
糸井 あの時、打撃ケージの後ろでふたりが喋っていて、めっちゃやりづらかった(笑)。でも、それ以前からギータ(柳田)のことは知ってたよ。バカみたいに飛ばす奴がおるって。1年目、ファームでホームラン王になったよね?
柳田 はい。でも、まだまだ糸井さんにはかなわないです。最近もチームメイトの鶴岡(慎也)さんにダメ出しされました。「嘉男の方が飛ばすぞ」って。
糸井 いやいや、飛距離はギータの方が2段階くらい上だと思うよ。
柳田 自分は帯広で挨拶をさせてもらって以来、糸井さんを手本にするようになって。今年1月のオフは、王貞治会長や秋山監督に勧められて、自主トレも一緒にさせていただきました。
糸井 浜松でやったなあ。
柳田 いやあ、とにかくきつくて、すぐに家に帰りたくなりました(笑)。初日に怪我して、病院に行く羽目になったんですから。
糸井 鬼教官がめっちゃしんどいトレーニングを組むからね。砂丘を延々走ったり、四股踏んだり、ラインダンス踊ったり。アナログな特訓なんだけどな。
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