自転車ツーキニストのTOKYOルート24BACK NUMBER
夏休みだ! お台場だ! だけど、
レインボーブリッジが渡れない。
text by
疋田智Satoshi Hikita
photograph bySatoshi Hikita
posted2010/08/22 08:00
デカいな、さすがはフジテレビ。
というような顔赤らめスポットを離れると、うーん、見上げるようなフジテレビである。
人出もスゴいし、「お台場合衆国」の飾り物もスゴい。カネがかかってる。うーん、さすがは視聴率ナンバー1。羨ましいぞ。
でも、一方で思うのは、このテレビ局の視聴者に対するサービスがいつも手厚いことだ。たとえば常設の局内の見学コースにしても、生放送疑似体験ブース(?)にしても、なんだか「来てよかった」「元を取った」という気にさせてくれる。
こういうのって、お金があるからできる、というのもさることながら、やはりそういう「楽しませちゃうぞポリシー」があるからできることでもある。
一見、おちゃらけていながら、実は視聴者に対して誠実。そういうことが好循環で回っているのが、この局なのだ。見習いたいものである。
しかし、私としては前々から気になっていることが一つありましてね、テレビ業界内では、フジテレビのことをCX、すなわちシーエックスというのだが、なぜなんじゃろか?
これは別段、フジテレビがそう自称しているのではなく、周りがそう呼ぶ、という話。元はといえば、JOCXというコールサインなんだよね。でも「フジテレビ」よりむしろ「シーエックス」の方が言いにくいよ。日本語的に全然、略称になってない。なんかそのあたりに、どこかギョーカイ的な臭みがあって、私はなんか照れくさいというか、恥ずかしいのだ。CX。私は決してこの略称を使わない。古顔のテレビマンの中には、たまに「フジテレ」と略す人がいる。ああ美しい。こちらの方がはるかに真っ当だと思うのだ。
海風までが、アメリカっぽい?
それにしても暑い。
この日はむしろ曇気味だったにもかかわらず、日差しでじりじりやられて、手の甲、腕、首筋が痛いくらい。自慢じゃないが、自転車は暑さには若干弱いぞ。
この近年、ほぼ毎年「今年は猛暑だ!」なんて言われ続けてきたわけだが、2010年、今年は特に「チョー猛暑」だそうで、太陽の照りつけ方が、半端じゃないね。もう日光がなにか特殊なナントカビームに名を変えて、降り注いでくる、という感じ。日焼けビーム。
その中を南へ進んでいく。
でも、この台場エリア、やはり海に向けて空間が開いているからか、風が気持ちよく抜けていくのが救いだ。島に溜まった熱が海に発散されていくようだ。そういう意味では都心の猛暑よりは若干マシ。分かりやすく言うと「汗がちゃんと乾く」という感じだろうか。こういうところも、お、アメリカっぽい?