スポーツMONO語りBACK NUMBER
“ファン・トゥ・ドライブ”とエコを両立したフォルクスワーゲン・ゴルフ。
text by
高成浩Seikoh Coe(POW-DER)
photograph byVW
posted2010/08/18 06:00
地球規模で環境問題が問われている現在、燃費が良いハイブリッドカーや電気自動車が人気を集めている。しかし大量のガソリンと引き換えに、刹那的なスピードを楽しむことも車の魅力のひとつだろう。つまりエコとスポーツドライビング、という相反する性能を両立させる車があれば、文句なしである。
その車こそ、新開発の1.2Lエンジンを搭載したフォルクスワーゲン・ゴルフTSIトレンドラインだ。エンジンをダウンサイジングし、かつフリクション(ピストンなどの抵抗)を低減化。しかもフォルクスワーゲン自慢の変速機構DSGを7速に多段化することで、ハイスピード走行時のエンジン回転数を低く抑えることに成功した。
その結果、“単なる”ガソリンエンジン車でありながらカタログデータ17.0km/Lという、ハイブリッドカーに匹敵する低燃費を達成しているのだ。
並みのスポーツカーにひけをとらない動力性能を兼備。
しかも、この車のメリットはこれだけではない。小排気量によるパワーとトルクの不足をターボで武装することで、並みのスポーツカーにひけをとらない動力性能を兼ね備えているのだ。0-100km/hを10.3秒で駆け抜ける実力は、スポーツモデルをしっかりラインナップする“ゴルフ”の名に恥じない。
実際に走らせてみると、エンジンの小型化によるデメリットはまったく感じない。また、小さくて軽いエンジンも相まって、ワインディングでも気持ち良く走ることができる。ちなみに、スタッフの実走データによれば、高速と一般道を丁寧に走った約300kmの総燃費は、18.4km/Lだったという。
ガソリンを使用し、スポーツドライビングを楽しみながらも、確実にエコロジーに貢献できるゴルフTSIトレンドライン。これこそ次世代のベーシックカーと言えるだろう。
Volkswagen Golf TSI Trendline
4210×1790×1485mmというボディに、大人5名が快適に乗れる居住空間を実現。低燃費ももちろんだが、優れた機能性と取り回しの良さも魅力だ。257万円(税込)。
(問)フォルクスワーゲン カスタマーセンター
(電話)0120-993-199