築地新市場の移転先は原野？

　勝鬨橋を渡って、豊洲のマンション地帯を過ぎると、やがて「ゆりかもめ」の市場前駅に出る。

　築地市場前には都営大江戸線の「築地市場」の駅。で、こちらはシンプルに「市場前」。うーむ、土壌に有害物質があるとか、色々ありながら、行政というものは、一度決めたことは着々と進める。なんか駅名ではこちらの方が格上であるかのようだね。

　フェンスの中を覗くと、市場予定地はものすごく広いひろーい空き地だ。今はまだ巨大な原野、という印象である。

　これ、子供に開放したら、きっと喜ばれるぞ。

「作られた公園」というんじゃなくて「そのままの自然」という感じなのだ。植栽でなく雑草。

　市場が移転する前の期間だけ、開放ってのはどうだろうか。ラジオ体操だって何万人単位でできる。地面は土。宮崎日南バージョンだ。ま、難しいことがごちゃごちゃ色々あるんだろうけどね。

　さて、その豊洲の市場前を行き過ぎると、ようやく目の前に見えてくるのが「お台場」である。

　なぜかこの日、キティちゃんをはじめ、サンリオのキャラクターが描かれた巨大風船が、海上にぷかぷか浮いていた。

　その向こうにいくつかの台場。かつての砲台跡、いや、砲台の土台にした人工島跡だね。黒船がやってきたとき、東京湾で撃退しようとして、江戸幕府が作った防衛施設。台場という地名の語源は、この砲台なのだ。

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