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G大阪、J2首位攻防戦で今季初黒星。
“他人任せ”の意識は捨てられるのか!? 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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posted2013/05/07 12:20

G大阪、J2首位攻防戦で今季初黒星。“他人任せ”の意識は捨てられるのか!?<Number Web> photograph by AFLO

試合前、「自分たちの戦いは少しずつできるようになってきている」と話した遠藤だったが、後半、神戸の勢いに押されて2失点。J2で初めての敗戦となった。

 ゴールデンウィークの最終日となった5月6日、ノエビアスタジアム神戸に2万3012人のファンを集めたJ2の首位攻防戦は、ホームのヴィッセル神戸がガンバ大阪を退け、勝ち点差を6に広げて首位をキープした。

 スタートダッシュを決めた神戸とは異なり、ガンバは開幕から守備が安定せず不安定な試合を続け、3月は6試合を戦ってわずか2勝(4分け)しかできなかった。

 だが4月は、今野泰幸がボランチに入った中盤が機能し始めると同時に守備も安定し、運動量も増加。東京V戦から富山戦まで4試合連続無失点を続けるなど、3勝2分けで勝ち点を伸ばした。5月3日の岐阜戦も2-0と完勝し、この時点で首位神戸との勝ち点差は3。神戸との直接対決に勝てば得失点差で首位が入れ替わる位置まで来ていた。だが、終わってみれば0-2の完敗。開幕から13試合目にしてついに黒星がつき、昨年からの課題が顔を出すなど、今後に向けて不安を残す結果になってしまった。

遠藤のパートナーが決まらないことの影響。

 課題が浮き彫りになったのは、後半4分に先制点を許してからだった。

 3-3で引き分けた開幕戦の京都戦を思い起こさせるように、今回も先制された後、相手を勢いづかせてしまった。相手の出足が鋭くなるとガンバのパスが引っ掛かるようになり、たびたびカウンターを喰らうようになった。かつてのガンバは、前から積極的にプレッシャーを掛けてくるチームを軽くいなし、絶妙なパス回しで相手の戦意を失わせていた。だが、今年のガンバは、中盤の優位性を保てなくなっているのだ。

「相手の逆をつくようなポジショニングをとってパスを回せば、いい攻撃といい繋ぎが出来るけど、今日はダメな時の典型的なパターンだったと思います」

 遠藤保仁は、淡々と振り返った。

 華麗なパスワークを実現するためには、共通の画を描く意識が必要だ。神戸戦で中盤を構成していたのは、遠藤、内田達也、家長昭博、阿部浩之、倉田秋の5人だが、相手を押し込むような凄味はなかった。

 今年のガンバは、中盤のメンバーを固定できていない。とりわけ、遠藤のパートナーが決まらない影響が非常に大きい。パートナーの守備力が弱いと遠藤が守備に引っ張られ、攻撃面で良さを発揮できないからだ。

【次ページ】 自分のミスを他人任せにしてしまう選手が目についた。

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