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セレッソの名物寮長は
香川の第二の「お父さん」。
~柿谷、南野ら次の寵児を見守る~
text by
森田将義Masayoshi Morita
photograph byKensaku Wakui
posted2013/05/06 08:00
「この仕事は1年だけのつもりやった」という秀島だが、74歳の今も寮の全てに気を配る。
香川真司、清武弘嗣、乾貴士。セレッソ大阪を巣立ち、欧州で活躍する若き才能たちを陰で支えてきた人物がいる。ユースや若手の選手が入る選手寮の寮長、秀島弘だ。
兵庫・有馬温泉の老舗旅館の総料理長を務め、定年後にその腕前が選手の食欲不振に悩んでいたクラブ関係者の目に留まり、10年前に寮長に就任。寮の食事とは思えぬ豪勢なメニューで選手の胃袋を支えるだけでなく、「サッカー選手も料理人も同じ技術者。料理人は気を抜けば包丁で手を切る。選手もたかが練習と思っていたら怪我をする。人より真剣に、多くの練習をしないと芽が出ないんや」と自らの経験を通じ、選手たちに精神面の指導も行なってきた。