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今季来日した助っ人外国人選手達。
日本球界にある“独特の洗礼”とは? 

text by

田口元義

田口元義Genki Taguchi

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posted2012/02/28 10:30

今季来日した助っ人外国人選手達。日本球界にある“独特の洗礼”とは?<Number Web> photograph by KYODO

ソフトバンク入りしたペーニャは、その入団会見で「自分の名前が全米に知られたのは飛距離のおかげ。昨年も150メートル以上は飛ばしたよ」と本塁打王に向けてアピール

克服しなければならない、日本球界の洗礼。

 昨季まで本塁打王2度、打点王4度をマークしたラミレスも日本野球と真摯に向き合うことで結果を残した選手だ。入団2年目までは粗さが目立ち三振が多かったが、対戦投手のDVDを見て研究するようになった2003年以降、抜群の安定感を誇るようになった。

 近年では、阪神のマートンが顕著な例だろう。日本でのプレー経験がある駐米スカウトのシーツから「修正点を確認しアジャストしろ」、「逆方向のバッティングを意識しろ」といった助言を受け入れ、日本の野球を学んだ結果、1年目の'10年にシーズン最多安打記録を樹立することができた。

 自分の持ち味を貫き、入団1年目で結果を残せる例もある。だが、昨年のヤクルト・バレンティンのように、本塁打王という実績以上に打率の低さや三振数の多さなど弱点を露呈してしまう選手が多いのもまた事実。

 日本の野球は甘くはない。序盤は「打たれる」というリスクを承知の上でデータを収集し、ウイークポイントを見つければ徹底的にそこを突く。一時は甘い汁を吸わせても、後にそれ以上の辛酸を嘗めさせるのだ。言うなれば、日本球界が外国人選手に与える独特の“洗礼”。これを克服しなければ、まず好成績の持続は難しいと言えるだろう。

 冒頭に挙げた3名を含め、今季から日本でプレーする10名の外国人打者。彼らはまだ、注目と期待を寄せられているが、今後、必要とされるのは日本での適応力だ。この意識を肝に銘じ実践すれば、シーズンでの結果もおのずとついてくる。

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