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自転車からスカイツリーを仰げば、
銀座、浅草、そして業平橋。 

text by

疋田智

疋田智Satoshi Hikita

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photograph bySatoshi Hikita

posted2010/04/16 06:00

自転車からスカイツリーを仰げば、銀座、浅草、そして業平橋。<Number Web> photograph by Satoshi Hikita

目当ての店が休業で。転進! 南へ15km。

 というわけで、今回もやはりラストには飲みに行くわけだ。

 ちょっと脚を伸ばして大関横丁(明治通りと日光街道交差点、台東区と荒川区の境界線あたりだ)。

 この界隈の懐かしい店に行こうと思っていたら(私はかつてこの近くに住んでいたのです)、残念なことに、この日は休業だった。あれま、ウィークデイに休むような店じゃなかったんだけど。店主も老いたのか、従業員の慰安旅行か何かか。

 ということで、どうしようかと思って、180°路線を変更した。

 行き先はここから南に約15km、麻布十番だ。

 スカイツリーをめぐってきて、東京タワーのお膝元・麻布十番で秋田料理「なりた」。なぜ秋田料理なのか、まったく分からんチョイスではある。

 だが、酒が美味く、鰰が美味い。値付けは良心的。麻布でこんなに良心的な店は珍しい、というより、ほとんど奇跡だよ。

 いつもの風景に帰ってきて、日本酒など飲み、友人と喋っていると、さっきまで見ていたあのスカイツリーの威容は「現実だったのか?」とすら思う。あれに較べると東京タワーの、小さくて、身近で、なんとも可愛らしい佇まいよ。

 しかし、これだって昭和33年にはもちろん超巨大な「この世のものと思えない世界一のタワー」だったのだろう。

 50年ですべてが変わる。

 我々はそういう時代を生きている。

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