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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
なぜ大阪マラソンで青学大・黒田朝日は学生新記録を出せた?「世界にこだわっているわけじゃない」“マラソンから駅伝”という「原晋メソッド」の行方
posted2025/02/25 17:40

大阪マラソンで2時間6分5秒の学生新記録でフィニッシュした青学大3年の黒田朝日。別大マラソンで先輩の若林宏樹が出した記録を2秒更新した
text by

山崎ダイDai Yamazaki
photograph by
JIJI PRESS
2月24日に行われた大阪マラソンで、青学大3年の黒田朝日が学生新記録で6位に食い込んだ。3週間前に別府大分毎日マラソンで好走した若林宏樹と白石光星(ともに4年)に続いて、マラソンでもフレッシュグリーン旋風が止まらない。なぜ、青学大はこれほどマラソンで結果を残せるのだろうか?《NumberWebルポ全2回の1回目/つづきを読む》
「ちょっともう、(マラソンは)走りたくないです(笑)。ずっときつかったんで……」
少し左足をひきずりながらミックスゾーンにやってきた青学大の黒田朝日は、初マラソンを走り切った直後とは思えないほど飄々と、そうおどけてみせた。
2月24日、小雪も舞う悪条件の中で行われた2025年の大阪マラソン。レース途中に運営ミスもあり、30mほど長く走ったにもかかわらず、2時間6分5秒の日本学生新記録で6位に食い込んだのが黒田だった。
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日本歴代5位の2時間5分39秒で2位に入った近藤亮太(順大→三菱重工)、歴代7位となる2時間5分58秒で4位の細谷恭平(中央学大→黒崎播磨)に続き、日本勢3番手の力走。つい先日、同じ青学大の先輩である若林宏樹が別府大分毎日マラソンでマークした学生記録を2秒上回ってみせた。
青学大でも屈指の「天才肌」黒田
青学大の中でも「感覚派」「天才肌」と言われることが多い黒田。チームの中では走る距離も少なく、普段からレースで腕時計はつけない。
だからこそ機敏にレース展開を読み、反応することができるともいえる。年始に走った箱根駅伝2区では、序盤をややスロー気味に入りながら、終盤一気のペースアップで気づけば区間新記録をたたき出していた。