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ぶら野球BACK NUMBER
原辰徳27歳が婚約で、なぜか中日・落合博満に電話殺到「原に“おめでとう”と言いたい」…ウワサされた「落合ダイエー入り」FA移籍前夜の騒ぎ
text by
中溝康隆Yasutaka Nakamizo
photograph byBUNGEISHUNJU
posted2024/11/22 11:06
1987~93年シーズンまで中日に在籍。その間にリーグ優勝1回。本塁打王2回、打点王2回など多くの打撃タイトルを獲得
1993年シーズン、終盤にヤクルトと激しい優勝争いを繰り広げた高木守道監督率いる中日は、最終的に2位に終わるも、「四番落合」が勝負どころの9月に自己新の16試合連続安打を記録するなどチームを牽引した。5月30日の巨人戦で放った第9号アーチで、敵将の長嶋監督の通算444号に並び、「やっと追いつきました。次はすぐ追い越します」と憧れの背番号3に並んだことを素直に喜び、オールスターの第1戦では全セの四番を張り、2本塁打を放ってみせた。
年間成績は打率・285、17本塁打、65打点と目標の三冠王には程遠い成績も、96四球と14敬遠は12球団トップとその存在感は健在だった。夏場過ぎからメディアでは、そのオフから導入の決まったFA制度で、「巨人移籍か」という論調の報道も目立ったが、すでに労組選手会を退会していた落合本人は、「FAなんてオレには関係ないこと」と公言し続ける。
<前編から続く>
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