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〈大麻使用で直前に代表剥奪→パリ五輪出場〉アメリカの世論が沸騰した陸上女王リチャードソンの復活劇から考える「体操・宮田笙子の歩む道」
posted2024/08/02 17:02

パリ五輪出場を辞退した宮田笙子(左)と陸上女子アメリカ代表のシャカリ・リチャードソン
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
JIJI PRESS/AFLO
喫煙と飲酒の発覚により、パリ五輪代表を開幕直前に辞退した体操の宮田笙子。さまざまな議論を呼んだが、競技人生のこれからを懸念する人も少なくなかった。
それらの声に思い起こすアスリートがいる。シャカリ・リチャードソン(アメリカ)だ。パリ五輪では陸上100m代表として出場。4×100mリレーにも出場が想定されている。
大麻使用で東京五輪出場禁止
リチャードソンにとってパリは初めてのオリンピックだ。でも本当は、2度目になるはずだった。一度は代表に選ばれた東京五輪に出ることがかなわなかったからだ。なぜ出られなかったのか。理由は大麻の使用にあった。
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2021年6月、リチャードソンは代表選考会である全米陸上選手権の100mで優勝。同種目の金メダル候補にもあげられた。
暗転したのはその翌月のことだった。
なぜ大麻を使用したのか
7月2日、米NBCの情報番組にリモートで出演したリチャードソンは、代表選考会を前に大麻を使用したことを告白。大会開幕の2日前に、実の母が亡くなったことを記者から知らされ、辛い気持ちをまぎらわせるためだったと理由を述べ、謝罪した。