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大谷翔平にとってロバーツは“史上最高の監督”か? 米名物記者が明かす「私がロバーツ宅を訪ねた話」「トランプ前大統領が批判も…」 

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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photograph byGetty Images

posted2024/06/04 11:00

大谷翔平にとってロバーツは“史上最高の監督”か? 米名物記者が明かす「私がロバーツ宅を訪ねた話」「トランプ前大統領が批判も…」<Number Web> photograph by Getty Images

大谷翔平とデーブ・ロバーツ監督(ドジャース)

「それもチームがポストシーズンに進出するという大きな目標のためと理解しているからだろう。10月のポストシーズンを見据えていれば、シーズン序盤で無理をすることはないからね。オオタニは勝ちたいという強い思いでドジャースにきたし、ロバーツ監督もチームが勝つことを最優先に考えている。チーム全体が勝利に向かって一つになって動くというチーム文化があり、それはまさにオオタニが求めていたものだと思う。チームには何人もスター選手がいるので、1人でチームを背負うプレッシャーもなくチームプレーヤーに徹することもできる。選手にとっては、やりやすい環境だ」

「ロバーツは大谷史上最高の監督か?」

 大谷はメジャーに移籍後、名将といわれるマイク・ソーシアとジョー・マドン、ソーシアの後を継いで1年エンゼルスを率いたブラッド・オースマス、監督としてはルーキーだったフィル・ネビン、そしてロバーツと、ここまで一緒にやってきた監督が5人いる。それぞれの監督を比較すると、ロバーツ監督は一番、大谷に合っているのだろうか。

「オオタニという前例のない二刀流選手を扱うという点においては、ロバーツは他の監督よりも合っているように感じる。コミュニケーションが極めて取りやすいからだ。

 監督の比較に関しては、ソーシアは古風で権威主義的な監督スタイルで、何でも自分で決めて、それを選手にやらせるというタイプ。だが米国では、そうしたリーダーシップの形は今の選手たちには受け入れられなくなった。今の選手は、疑問に思ったことは何でも聞いてくるし、それに対するしっかりした答えを求めてくる。何の疑問も持たずにボスに従う選手などもはやいない。なぜそれをしなければならないか、理由が必要だ。

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