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「ダルビッシュの英語はスゴい」米国人記者が驚いた…メジャー日本人選手たちに言葉の壁「イッペイはうまかった」「通訳介さず大騒動の選手も」
posted2024/06/04 11:01
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph by
JIJI PRESS
メジャーリーグで活躍する日本人選手たち。「通訳によって選手の印象が変わる」は本当なのか? そして米国人ジャーナリストが「いちばん英語がうまい」と思った日本人選手とは? ニューヨーク・タイムズ紙などに寄稿するスコット・ミラー氏に聞いた。【全2回の2回目】
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通訳で選手の印象は変わる?
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督はシーズンが始まってから、大谷翔平が以前よりオープンになったと話したことがあった。
「長年頼り切っていた通訳がいなくなったことが、オープンになった一番の要因かはわからない。英語が母国語ではない人でも積極的に英語で話せば、その方が円滑なコミュニケーションにつながるという面はあると思うけれどね。
メディアの一員として言うと、通訳を介するか介さないかによってその選手の印象が変わることはないね。日本人選手の多くはメディアと話すときは通訳を介しているし、彼らが乗り越えなければならないものがどれほど大変かも想像できるし、英語をしゃべるかどうかはあまり気にしていない。イチローがマリナーズでプレーしていたときのことを思い返すと、彼はメディアの囲みや会見で、直接英語で話すことはなかったが、通訳を介して語られるイチローの話は常に面白かった」
「英語がうまい」と思った日本人選手
では、これまで取材した中で英語がうまいと思った日本人選手は誰だろう。
「ダルビッシュ(有)だね。パドレスの球場によく取材に行くため、彼と接する機会が多いので特に印象が強い。彼が2012年にレンジャーズに入団してメジャーでデビューした当初は日本語しかしゃべらなかったが、今は自然に英語を使いこなせている。メジャーデビュー当初から劇的に変わった。