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大谷翔平にとってロバーツは“史上最高の監督”か? 米名物記者が明かす「私がロバーツ宅を訪ねた話」「トランプ前大統領が批判も…」
posted2024/06/04 11:00
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph by
Getty Images
ドジャースのデーブ・ロバーツは大谷翔平にとってメジャー5人目の監督である。大谷にとってロバーツは“史上最高の監督”といえるのか? ロバーツを古くから知る米国人ジャーナリストで、ニューヨーク・タイムズ紙などに寄稿するスコット・ミラー氏に聞いた。【全2回の1回目】
◆◆◆
ドジャース大谷翔平の移籍1年目のシーズンもいよいよ中盤。米メディアではDHとして史上初のMVPに選ばれる可能性が論じられ、初のポストシーズン進出なるかという点も注目されている。
そんな大谷のシーズンの鍵を握るのは、何といってもデーブ・ロバーツ監督だ。彼を古くから知る米国人ジャーナリスト、スコット・ミラー氏に、同監督の素顔や大谷との関係などを語ってもらった。
ロバーツ宅を訪ねた話
まず明かしてくれたのは、その人柄を端的に表わすエピソードだった。
「コロナ禍が始まった2020年のことだ。私はニューヨーク・タイムズ紙に、ドジャースの記事を書くことになっていた。ところが新型コロナウイルスの感染拡大が急速に進み、MLBが全球団に対してキャンプ中断を通達。選手やスタッフ全員がキャンプ地を去ることになり、施設が閉鎖された。
私は焦った。キャンプは中断したが、ドジャースの記事は書かなければならなかった。しかし取材に行きたくても行く場所がなくなってしまった。困り果てて、ロバーツにメールを書いたんだ。私はカリフォルニア州サンディエゴの北部に住んでいて、ロバーツの自宅は家から車で15分ほどの近所にあるのを知っていた。メールで『屋外で1.8メートル以上距離を取るので、直接会ってインタビューさせてくれないか』と頼んだら、すぐに返事がきて、快く引き受けてくれた。何と、その日のうちにインタビューをさせてもらったよ。驚きだった。監督がそこまでのこと、普通ならしないからね」
トランプ大統領に言及していた…
ほかにこんな出来事もあった。