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大谷翔平にとってロバーツは“史上最高の監督”か? 米名物記者が明かす「私がロバーツ宅を訪ねた話」「トランプ前大統領が批判も…」
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2024/06/04 11:00
大谷翔平とデーブ・ロバーツ監督(ドジャース)
ソーシア、オースマスを経て、2020年に監督に就任したのがマドンだった。2006年からレイズで指揮を執り監督としての経歴が長いが、2015年にカブスを指揮するようになって以降はエンゼルス時代も含め、選手の話をよく聞くようになり、現代の監督に求められるスタイルに変わっていった。エンゼルスでは、オオタニに関するルール、例えば登板前日や登板翌日には休ませるなどの決まり事を撤廃し、本人の意思を尊重してプレーさせるようになったのもマドンだった。
エンゼルスで初めて監督に就任したネビンは、非常に情熱的な指揮官だということは広く知られているが、とても知的な指導者でもある。監督としてやるべきこと、やってはいけないことを実戦の中で着実に学び、いい監督になりつつあったが、チームが負け続けたので解任され、残念だった。
ロバーツも監督として年月をかけて成長し、実績を積み上げてきた。ロバーツのことを知らない新加入の選手からも一目置かれるくらいの存在になっているし、チームに入って一緒に戦っていく中でさらに尊敬されるようになっていると思う。オオタニもロバーツをリスペクトしていると感じる」
ロバーツ「彼はオープンになった」
ロバーツ監督はシーズンが始まってから、大谷が以前よりオープンになったと話したことがあった。その背景には、長年の相棒的存在だった水原一平元通訳が違法スポーツ賭博にはまり大谷の銀行口座から不正送金していたことが発覚して球団を解雇されてから、通訳なしでコミュニケーションを取るようになったこともある。
では、通訳の存在というのは、米国人記者からはどう見えるのだろうか。通訳の存在で日本人選手の印象は変わるのか。
〈つづく〉