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高橋藍の電撃移籍&さらにビッグネーム獲得の噂も? 王者サントリーが大型補強…セッター大宅真樹の本音「マジで、怖いっす」その理由は?
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph bySUNTORY SUNBIRDS
posted2024/05/30 11:00
サントリーサンバーズの新ユニフォームを栗原圭介GMから受け取る高橋藍(22歳)。背番号は日本代表でもお馴染みの「12番」を譲り受けた
「今まで以上に危機感を持ってやらないと。確かにメンバーは揃ってるって、周りからは言われるかもしれないけど、勝たなきゃ意味がない。そこは過去2年間、僕らも、他のチームを見ていても、このリーグはメンバーが揃っているから勝てるというわけじゃないと経験させてもらっているので。だから気持ち的には、僕は逆に、張り詰めていくのかなと思います。マジで、怖いっす(苦笑)」
それを伝えると、元セッターの栗原は「そりゃあれだけ揃えばなあ」と笑いながら、続けた。
「嬉しい悩みじゃないの? スパイカーいないよりいいでしょ」
SVリーグはプレーオフを含めると最大53試合。サントリーで比べると今季より15試合増えることになり、選手層の厚さは必須だ。
「練習見学は?」早くも問い合わせ殺到
インスタグラムのフォロワー数が200万人を超え、スポーツ界全体の中でもトップクラスの人気を誇る高橋には、別の期待もかかる。
「盛り上げるという意味では、集客のところがチームとしては若干苦戦しているので、その部分でも当然期待はしています」と栗原。
20日に高橋の入団が発表されると、「どうやったら試合観られますか?」「練習見学は?」といった問い合わせが相次いだ。
「やっぱりみんな、見たいんだなと」
栗原は改めて影響力の大きさを噛みしめた。
まずは夏のパリ五輪でのメダル獲得が高橋の目下の目標。そこで高まったバレー熱を、10月に開幕する国内のSVリーグにつなげる。
高橋藍が常々口にする「バレーボールを夢のあるスポーツにする」ために。