- #1
- #2
熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
ブラジル人記者が感動「女性も子供も安心して…」大阪ダービーとヴィッセル観戦後の“ホンネ評”「オオサコ、カガワ、ウサミは今も危険だ」
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byKiyoshi Ota/Getty Images
posted2024/05/17 18:06
日本代表時代の香川真司と大迫勇也。今もなおJリーグで活躍する姿にブラジル人記者も感銘を受けていた
「でも、順位とは全く関係なく、白熱した好ゲームになった。これはブラジルでも同じなんだけど、ダービーではえてして順位が下のチームが奮起して良い結果を出すことが少なくない。とりわけ、Jリーグは上位と下位の実力差が小さく、最下位が首位から勝ち点を奪うことだって珍しくないからね」
――試合の展開をどう思いましたか?
「試合開始直後はセレッソがチャンスを作ったけれど、ガンバが盛り返した。前半28分、セレッソの自陣で右SB毎熊晟矢が出した横パスがずれてしまった。すかさず宇佐美がボールを奪うと、右足で思い切りのいいミドルシュート。これがゴール右下隅に決まり、ガンバが先制した。その後も、ガンバが概ね試合をコントロールしていた。終盤、セレッソもチャンスを作ったけれど、ガンバが集中力を切らすことなく守り切った」
カガワは最も危険な選手だ
――ガンバで良かった選手は?
「決勝点を挙げた宇佐美はもちろんのこと、MF倉田秋、右SB半田陸。半田はU-23アジアカップであまり出来が良くなかったけれど、体調が回復したようで、豊富な運動量で攻守に奮闘していた」
――では一方のセレッソでは?
「香川真司は故障が完全に癒えてコンディションが回復しており、チームで最も危険な選手だった。GKキム・ジンヒョンも、好守を連発してガンバの追加点を阻んだ」
――順位では下だったガンバが、セレッソを倒した。
「ガンバは、今年、宇佐美が好調なのが心強い。この日が32回目の誕生日で、試合後、サポーターから『ハッピー・バースデー・トゥー・ユー』を歌ってもらって祝福されていた。チームは、この勝利を契機に、これから上昇機運に乗るかもしれない」
――ダービーで敗れたとはいえ、今年、セレッソも好調です。
「そうだね。実は、この試合の前の4月30日、セレッソの練習を見に行ったんだ。香川が好調で、紅白戦で点を取っていた」
ヴィッセルのカギはやっぱりオオサコだ
――練習後、誰か選手に話が聞けたのですか?
「小菊昭雄監督、ブラジル人選手と少し話をすることができた。監督にここまで出場機会が多くないMFヴィトール・ブエノについて聞いたところ、『Jリーグでは、アタッカーにも守備面の貢献を求められる。チーム戦術に、まだ適応できていない部分がある』と話していた。ブラジルでは9番(CF)や10番(攻撃的MF)は事実上、守備を免除されることが多いけれど、日本では違う。アタッカーでも、守備面での貢献を求められるからね」
――ブラジル人選手とは、どんな話をしたのですか?