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ブラジル人記者が感動「女性も子供も安心して…」大阪ダービーとヴィッセル観戦後の“ホンネ評”「オオサコ、カガワ、ウサミは今も危険だ」

posted2024/05/17 18:06

 
ブラジル人記者が感動「女性も子供も安心して…」大阪ダービーとヴィッセル観戦後の“ホンネ評”「オオサコ、カガワ、ウサミは今も危険だ」<Number Web> photograph by Kiyoshi Ota/Getty Images

日本代表時代の香川真司と大迫勇也。今もなおJリーグで活躍する姿にブラジル人記者も感銘を受けていた

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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 日本代表やJリーグといったフットボールについて、日本通のチアゴ・ボンテンポ記者に“お世辞抜き”で論評してもらうシリーズ。今回は関西訪問中に感じた日本文化とJリーグ各クラブについて語ってもらった。(全2回の第2回/第1回も配信中)

 チアゴ記者は3月13日から4月11日まで関東と東北で12試合を観戦すると、4月12日から関西へ移って5月6日のガンバ対セレッソの大阪ダービーまで6試合の計18試合。ほぼ3日に1試合の割合で生観戦している計算だ。こんな人は、日本のメディアにもファンにもまずいないのではないか。

 2019年に続いてこれが2度目の来日で、今回見たチームは代表2(日本と北朝鮮)、J1が20チーム中16(うち7チームを複数回)、J2が2、J3が3、社会人2、女子2、そして外国1(AFCチャンピオンズリーグ準々決勝の山東泰山)と実に28にのぼる。

 さらにはフットボール以外にも驚くべきアクティビティを経験しているのだが――この項では関西で見たJリーグの試合、各クラブの印象について聞いていこう。

関西らしいユーモアを感じたワケ

――まず、大阪ダービーの感想を教えてください。

「3万5000枚のチケットが完売で、スタジアムは超満員。ガンバのホームゲームだからガンバのサポーター、ファンが8割前後を占めていた。日本最大のダービーマッチと呼ばれるにふさわしい緊張感と盛り上がりで、双方のサポーターの強烈なライバル意識を感じた。

 試合前に選手の名前が紹介されると、ガンバのサポーターはセレッソの全選手にブーイング。一方、セレッソのサポーターは、ガンバのエース宇佐美貴史と今年、ガンバへ “禁断の移籍”をしたMF鈴木徳真を徹底的に野次る。それから、『教えて!沖縄のええお店!』という横断幕を掲げていたのが可笑しかった。4月24日のルヴァンカップの試合でガンバがFC琉球にまさかの敗戦(1-2)を喫したことを皮肉ってるんだけど、いかにも関西人らしいユーモアだよね」

女性や子供でも楽しめるのは本当に素晴らしい

――ブラジルでの大都市で行なわれるダービ―では、双方のサポーターが衝突して負傷者、時には死者まで出すことがある。このため、近年はアウェーチームのサポーターとファンはスタンドへ入れず、ホームチームのサポーターとファンだけが観戦できる。

「とても残念なことだ。でも、日本ではこの試合のようにサポーターが互いに強烈なライバル意識を抱いていても、試合の行き帰りに双方のサポーターが肩を並べて歩いていて、何の問題も起こらない。女性や子供も、安心して試合を楽しむことができる。これは日本人にとっては当たり前かもしれないけど、南米や欧州のいくつかの国では全くそうじゃない。日本の状況が、世界でも例外的に素晴らしいんだ」

――試合前の時点では、セレッソの方が順位が上でした。

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