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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
ブラジル人記者が感動「女性も子供も安心して…」大阪ダービーとヴィッセル観戦後の“ホンネ評”「オオサコ、カガワ、ウサミは今も危険だ」
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byKiyoshi Ota/Getty Images
posted2024/05/17 18:06
日本代表時代の香川真司と大迫勇也。今もなおJリーグで活躍する姿にブラジル人記者も感銘を受けていた
「レオ・セアラは『とても体調がいい。とても良いプレーができていると思う』と上機嫌だった。実は、僕はヴィトール・ブエノに新加入の選手と間違えられたんだ(笑)。ポルトガル語で彼に話しかけたら、『ブラジルのどこから来たんだ』と聞かれたので、『サンパウロですよ』と答えた。すると、『どこのクラブ? ひょっとして、サンパウロFCか(サンパウロに本拠を置く名門クラブ)』 と問いただすんだ。ライバルが出現したとでも思ったのかな。僕が『いや、選手じゃなくてジャーナリストなんです』と答えたら、大笑いになった」
――他に関西で印象に残るチームは?
「戦力的に最も整っていると思ったのは、ヴィッセル神戸。親会社が楽天で資金力があり、去年のJリーグ制覇でファンが急増した。日本の、そしてアジアのビッグクラブを目指しているようだね。今年も、有力な優勝候補の一つだろう。ただ、連覇を飾るためには、昨年の得点王でMVPに輝いたエース大迫勇也のプレーがカギになる。香川と同じく日本代表で偉大な実績を持つ危険な選手だが、どのリーグでも、大活躍した次の年に同じように輝くことができるケースは実は少ないからね。
京都は、攻守両面で戦力的にちょっと苦しい。14節を終えた時点で降格圏に沈んでいるけれど、熱心なサポーターがいることだし、何とかJ1残留を果たしてほしい」
大阪ダービー、ヴィッセルだけでなく…
チアゴ記者の興味のアンテナが向いたのは大阪ダービーやヴィッセル神戸だけではない。関西のスタジアムやサポーター気質はもちろん、甲子園で行われたプロ野球の伝統の一戦、阪神対巨人も観戦して「日本のクラシコ」だと感じたのは第1回で取り上げた通りだ。
日本人でもなかなか経験しない出来事について、嬉しそうに語り続けるチアゴ記者。今後は広島、磐田などを訪れる予定で、機会があればその様子もまたお伝えする予定だ。
<第1回からつづく>