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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
サッカー五輪代表“パリの18人”に入る選手を大胆予想「“ほぼ当確”は関根大輝、藤田譲瑠チマと…」「久保建英は何としても招集したい」
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byKiichi Matsumoto
posted2024/05/10 17:28
21年の東京五輪に“飛び級出場”し、いまや日本代表に欠かせない存在となった久保建英(22歳)。パリ五輪出場には所属クラブの了承が必要となる
シュツットガルトのセカンドチームで経験を積むチェイス・アンリも、6月に予定される欧州遠征でテストしたい。ヨーロッパのクラブに所属する彼のような選手については、選考の最終段階がオフシーズンだ。その時々でのコンディションを見極めながら、適性と能力を診断していくべきだ。選考した場合には、五輪へ向けてのコンディション作りへの配慮が必要だ。
最終予選で評価を高めた左右のサイドバック
サイドバックでは、関根大輝(柏レイソル)が右サイドの序列を書き換えた。昨年のアジア大会に拓殖大学3年生として出場した彼は、大学卒業を待たずに今春に入団内定の柏に加入し、開幕からポジションを獲得した。最終予選では5試合で先発起用され、スケールの大きなサイドバックとして評価を高めた。序列の最上位へ躍り出たのだ。187センチのサイズと攻撃参加が魅力で、柏で実戦経験を積んでいけば右サイドバックは彼に任せられる。
左サイドバックは大畑歩夢(浦和レッズ)が、最終予選で評価を高めた。バングーナガンデ佳史扶(FC東京)や畑大雅(湘南ベルマーレ)らとの競争となるが、ここでもポイントとなるのは所属クラブでのパフォーマンスだ。Jリーグでパフォーマンスを示していく選手が、パリへの狭き門を通過することになる。
3人目のサイドバックには、左右両サイドに適応する内野貴史(デュッセルドルフ)を指名する。現時点ではバックアップの位置づけだが、左サイドのスタメンも想定される。
負担の大きい中盤は「5人」を使い分けるイメージ
中盤は4-3-3のシステムを前提とし、藤田譲瑠チマ(シント・トロイデン)をアンカーに配し、松木玖生(FC東京)と鈴木唯人(ブレンビー)をインサイドハーフに置く。アジア最終予選で攻撃センスを見せつけた荒木遼太郎(FC東京)も招集する。
さらに、オーバーエイジ枠で守田英正をリストアップする。インサイドハーフをメインにアンカーでの起用も見込める彼を加えることで、中盤の編成は盤石になる。とりわけ、押し込まれた展開での試合運びが安定するはずだ。
メダル獲得からの逆算で考えると、中盤の選手の負担は大きい。その意味でも、ボランチやインサイドハーフを5人揃えておき、彼らを使い分けながら勝ち上がっていくイメージを描く。複数ポジションをこなせる旗手怜央をオーバーエイジで招集することも視野に入れたい。