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森保ジャパンには「再生回数が半分になっても勝ってほしい」レオザフットボールが明かす“YouTuberとしての哲学”「誹謗中傷をどう見ている?」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byŠVABO TOKYO
posted2024/03/17 17:01
レオザフットボールに日本代表や誹謗中傷コメントへの考え方を聞いた
分析のきっかけとなった「バルサ対マンU」
サッカーの戦術の分析、解説をする上でキッカケになったのが、2008-2009チャンピオンズリーグのバルセロナ対マンチェスター・ユナイテッドの決勝だった。イニエスタやメッシらが体格的に勝るクリスティアーノ・ロナウドやルーニーを相手にパスサッカーで圧倒し、勝利した。
「この試合は、最高に面白かったです。サッカーって流れが行ったり来たりするじゃないですか。でも、この時のバルセロナはマンUを圧倒して、立ち上がり以外ずっとペースを握っていたんです。なんでこんなことが起こるのか。それから単にパスやシュートとかではなく、サッカーの構造が気になり、分析をするようになりました」
ただ、分析するだけではその他大勢のなかに埋もれてしまう。YouTubeで視聴者の心を掴み、オンリーワンになるために、レオザは自分に厳しいルールを課した。
配信の際に気を付けていること
「配信する際に気を付けていたのは、『適当なことを言わない』ということでした。毎日、試合を見て、『おまえ、それ違うぞ』って言われないように、ちゃんと台本を作って、しっかりとしゃべっていく。アウトプットの質を高めないといけないので、インプットの質も必要になる。インプットが筋トレで、アウトプットがフィジークの大会に出るみたいなイメージで、それを毎日、歯磨きするようにつづけていたらマッチョになった感じです」
1年間、つづけていくと登録者が増え、多くの人がチャットに入ってくるようになり、にぎわうようになった。それまでバイトを継続しながらYouTubeを続けてきたが、2020年にはバイトをやめても食べていけるレベルになった。
「バイトしなくてよくなったというのが自分の中の合格ラインだと考えていました。そうなれたのは良かったですし、多くの人に受け入れられたのはうれしかったですね」
レオザの語りを形作ったのは…
1日1本、試合を見て、分析し、配信していった。そのスタイルに落ち着いたのは、もちろんサッカーを構造的に見るのが好きだったこともあるが、シュワーボ東京というチーム(現在東京都社会人サッカーリーグ3部)を持つことになったのも大きいという。