「試合を見て、分析し、解説する今のスタイルができたのは、僕自身が選手に指導しなきゃいけないということで、戦術、技術論を勉強し、そのふたつに向き合ったことが大きいです。さらに監督としてのマネジメント、クラブ経営に加え、ファンの目線も自分にはある。この5つの角度を持ちながら芸人としてしゃべり続けた9年間の経験、ラップで書いた歌詞がどう人に伝わるかを考えてきた経験を活かして、今の自分の喋りができているんです。こんな人生を送ってきた人間は、なかなかないですし、だからこそ自分にしかない独特のものが作れたのかなと思います」

　レオザの喋りは、淀みやノッキングがなく、言葉が溢れ、たとえ話が的確でユーモアもある。プロレス実況アナとして一世を風靡した古舘伊知郎のようなテクニックを感じる。だから、どこか安心して見て、聞いていられる。

　現在、レオザは「Leo the football TV fromシュワーボ東京」というチャンネルで配信している。対談やテーマトーク、戦術解説、試合検証などがメインだ。「森保監督から再生数稼ぎのYouTuberとディスられた疑惑について、言いたいことがあります」（公認切り抜き）は52万回再生され、黒田剛監督（町田ゼルビア）との対談も35万回再生の大きな反響を呼んだ。

日本代表、どう見ている？　どう見られている？

©Kiichi Matsumoto

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「森保監督には、2019年のアジアカップで決勝でカタールに負けた時は、まだ希望を持っていました。監督になって1年ぐらいの時の失敗だったんですけど、その時、『3バックに選手が対応しなかった』と言った時、『えっ』と思ったんです。その時からもう選手任せで、まさかそのまま行かないだろうと思っていました。でも、5年経った今もコンセプトがないままなので今年のアジアカップで負けたのは当然だと思いますね」

　日本代表と森保監督をテーマにする際、そこにエモーショナルなものはなくなったという。

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