「全く気にしなくて良いとは思いません。人が嫌うのって、自分のイヤな部分をその人に感じた時と、こいつが成りあがった世界は自分には生きにくいと思った時という誰かの見解に納得した記憶があります。となると、僕がそういう存在に見えるようなやり方って賢くない。なので大事にするべきなのは、自分というキャラクターのあり方や哲学の貫き方と僕に敵対心を持って見る層への対応のバランスだと思います」

芸人時代に重視したお客さんの声

写真は株式会社シュワーボ提供

　レオザは、そもそも他人の意見を咀嚼しながら自分のなかに入れて、次に活かしていく姿勢がある。吉本興業時代、周囲の芸人は「素人は意見するな」と、客の意見をシャットアウトする人が多いなか、レオザは逆に客のアンケートを見たり、見に来てくれた友人に感想を聞いていた。

「見に来てくれたお客さんは、お金を払って来ているし、おもしろいものを求めるプロだと思うんです。その声を芸人は無視したりするんですけど、僕はすごく大事な声に思えたんです。今もチャットで言われて『そうだな』と思うことは、素直に受け入れて次の配信に活かすようにしています」

　今後もYouTubeではネタにはこだわり、人に刺さるものを配信していくという。

「毒か薬か、どっちかになるようにしています。それがこれまでの自分のやり方ですし、自然なスタイルなので」

＜つづく＞