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中日ドラゴンズ「令和の米騒動」はなぜ大きな話題になったのか?「スパイ映画のような描写」の新聞報道から感じた“立浪和義監督の苦悩” 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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posted2023/10/02 17:00

中日ドラゴンズ「令和の米騒動」はなぜ大きな話題になったのか?「スパイ映画のような描写」の新聞報道から感じた“立浪和義監督の苦悩”<Number Web> photograph by JIJI PRESS

来季は勝負の3シーズン目を迎える中日ドラゴンズの立浪和義監督

なぜ「令和の米騒動」はここまで騒ぎになったのか?

 というわけで「令和の米騒動」をまとめてみたが、ここまで騒ぎになったのは「立浪監督”得意のトップダウン”」(夕刊フジ)の象徴としてわかりやすかったのではないか。同時期に高校野球では自主性を重んじた慶應が優勝したことで、逆にプロの中日がこんな感じ? というギャップも感じさせたのだと思う。

 さらに言えば、ずっと監督待望論があった立浪氏がいざ就任したら「なんか思ってたのと違う」というギャップも効いているはずだ。これは生え抜きのスターが当然のように監督になるという日本の監督システムが変わる潮目なのかもしれない。

 とは言え、私は今シーズンの立浪監督に期待していた。注目していた。昨年の10月31日にNHK・BSで『逃げるな 泥にまみれても~中日ドラゴンズ監督 立浪和義~』という番組を見たからだ。

 NHK名古屋が立浪監督に昨年密着したドキュメントだったが、見終えて一番感じたことは「令和の時代に戸惑うスター」であった。昭和に鍛えまくられたスターが指導者となって自分の若い頃と同じことを今の選手に求めると苦戦する。時代に合わせていかにアップデートしていくのかという「おじさんの葛藤」がテーマだと感じたのだ。これはプロ野球に限らずどのジャンルでも同じだろう。夏場を過ぎてようやくチームに活気が出てきて、来季は若手が楽しみだと思わせて番組は終わった。

 しかし2023年の立浪監督も苦戦している。私は令和の米騒動報道も消費しつつ、一方で「ここからどうする立浪監督」と、同じおじさんとしてどう成長していくのか注視している。とても気になる存在なのである。

それでもドラゴンズ人気の理由

 朗報と言えるのかもしれないのはこれだ。

【中日】最下位なのにバンテリンドームは超満員 観客動員大幅増のワケ(東スポWEB9/17)

 記事ではチーム成績が悪くても立浪竜が人気の理由として、

「実はファンクラブの会員で10代後半から20代後半の人が増えているんです。高橋(宏)や石川(昂)、岡林ら地元出身の若い選手たちが活躍していることで同世代の人たちの関心が高まっているのでは」

 という球団関係者の分析を載せている。

【次ページ】 立浪中日とすべての“迷えるおじさん管理職”へ

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