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[競馬記者の推奨馬(1)]東の進軍「変革の風呼ぶ一強への挑戦状」スキルヴィング/タスティエーラほか
posted2023/05/18 09:03
![[競馬記者の推奨馬(1)]東の進軍「変革の風呼ぶ一強への挑戦状」スキルヴィング/タスティエーラほか<Number Web> photograph by Photostud](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/0/1/1500wm/img_01314edd294ecbe1c5ebd48cd497dbbd481073.jpg)
スキルヴィング [父]キタサンブラック[母]ロスヴァイセ[調教師]木村哲也[通算成績]4戦3勝[主な勝鞍]青葉賞(GII)
text by

田井秀一(スポーツニッポン)Shuichi Tai
photograph by
Photostud
主役候補はソールオリエンスだけではない。長く続いた西高東低時代に終わりを告げるべく、美浦には爆発力を秘めた大器が揃う。
21世紀の日本ダービー史は、関東馬の3勝19敗。皐月賞6勝4敗の直近10年に限っても、ダービーでは2勝8敗と大きく負け越している。この厳しい現実から目を背けるわけではないが、今年は歴史の転換点になる気がしてならない。東軍のラインナップが空前絶後の量と質を誇るからだ。
東西のダービートライアルが終了した時点で、優先出走、賞金順上位の馬が無事にゲートインすれば、フルゲート18頭のうち10頭を関東勢が占める状況にある。出走頭数の過半数が関東馬となれば、1989年(出走24頭に対し17頭)以来、実に34年ぶり。レジェンド藤沢和雄元調教師が初めて管理馬(ロンドンボーイ)をダービーに送り出した年、といえばその歳月の長さが染みわたるだろう。東西同数出走になったとしても'98年以来の事態となる。
