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「もちろん断然優位だ」井上尚弥に死角なし? 米リング誌の編集長も確信する“4団体統一”「バトラー戦以降もエキサイティングな未来がある」 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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photograph byJIJI PRESS

posted2022/12/12 11:02

「もちろん断然優位だ」井上尚弥に死角なし? 米リング誌の編集長も確信する“4団体統一”「バトラー戦以降もエキサイティングな未来がある」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

日本人初の4団体統一戦に臨む井上尚弥。米リングマガジン編集長はバトラーへの敬意を示すも、井上に対して「断然優位」との見解を述べた

 バトラーが善戦するためには、やはり打ち合いは避けるべきでしょうね。井上と足を止めてパンチを交換すべきではない。それと同時に、井上は単なるアタッカーでもなく、いいボクサーであり、傑出したカウンターパンチャーでもあります。バトラーもそのカウンターパンチに気を配らなければならないでしょう。

 攻撃時には、バトラーは動きながらパンチを放つことを心がけるべきではないかと思います。ジャブを巧みに使い、足を動かし、右パンチを当てて、さらに動き、離れる、という作業を繰り返す。近づいた際にはクリンチすることも大事です。井上はジャブをボディに打って逃げ場をなくそうとするでしょうから、その戦略に対する準備もしておかなければいけません。

 バトラーが善戦するためには、パーフェクトファイトが必要になります。それをなし得るとすれば、ジャブ、ムーブメント、クリンチの繰り返しで面白い試合にはならないでしょう。なるべくパンチの交換を避け、アンドレ・ウォード、ウェルター級時代のフロイド・メイウェザー(ともにアメリカ)のように相手の長所を打ち消すような戦いを心がけねばならないと考えています。

“ベストバージョンの井上”が見られるはず

 もちろん井上が断然優位だとは思います。バンタム級の4団体統一は井上の大目標であり、それに向けた今戦ではバトラーを研究し、万全の状態で臨んでくるに違いありません。楽勝の予想が出ていても、本人のモチベーションは高いでしょうから、ベストバージョンの井上が見られるのではないでしょうか。

 井上がいい状態に仕上げてきたのなら、やはり結局はバトラーを打ち倒し、KO勝ちを飾ると思います。過去にはエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)のような優れた選手と戦った実績もあるバトラーも全力を尽くし、最初の4、5ラウンドは興味深い戦いになるかもしれません。それでも井上が中盤で完全に主導権を握り、終盤ラウンドにKO勝ちを収めると予想します。

 いずれにしても、井上の戦いは常にエキサイティングなので私はこの試合も楽しみに見るつもりでいますよ。

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